ライブナチュラルプレミアムを語り尽くす【挽板の床】

2022年3月31日

家の中でも、床は直に足で触れる部分でもあり、部屋の雰囲気を決める部分でもあるので、
とても重要な要素だと思います。

そんな床の中でも無垢床は、とても良い質感で満足度の高い製品です。
しかし、メンテナンス性や歪み・反りなどを考えると、万人にとっての最適解とは言えないと思います。

せっかくのマイホームの床、質感もこだわりたいし、
かと言って歪んだりするリスクも怖い、という方にぴったりなのが、
朝日ウッドテックの「ライブナチュラルプレミアム」シリーズです。

今回は長編で、
メリット4選、デメリット3選、木の種類について、まとめ、
の4部構成となっております。


ライブナチュラルプレミアムのメリット4選

質感は無垢に匹敵する

質感は無垢床に匹敵する質感です。
本物の木が2mm厚で貼ってあるのですが、無垢床との違いは見た目ではわからないと思います。

継ぎ目は無垢床と違って貫通してないので、薄い紙等を差し込めば分かるかもしれませんが、
逆に言うと、そこまでしないと判別できない違いです。

ウォルナット、オーク、ブラックチェリー等、
木のバリエーションも色々ありますが、どれも質感良いですよ。

あえて木の節が多いタイプ(RUSTIC)という商品を選ぶことも可能です。
こちらは自然木の荒削りな雰囲気が出て、少しリゾート感というか別荘のような趣になります。
しかも木の節が無い物とちがって選別されてないので、若干お安くなるのも良いところ。

まあ私はリゾート感より落ち着いた雰囲気にしたかったので、
通常タイプ(スタンダード)をチョイスしました。

施工品質が安定している

無垢床に比べて施工のバラツキが無いのも魅力の一つです。

無垢床の木は施工する時にわざと隙間にスペーサを入れて施工されているそうです。
これは、木が温度や湿度によって膨張した時に隙間がないと床自体が歪んだり、
壁の方に膨張して、最悪家にまでダメージが行くため、逃がすスペースが必要なのです。

この施工がけっこう大変で、床一枚一枚にスペーサを入れてやるそうです。
でもこのスペーサを等幅に入れるのも難しいですし、
床自体の膨張率も一定でないため、隙間の広い狭いが出来てしまい、
広すぎてゴミが溜まりやすくなったり、狭すぎて床鳴りの原因になったりするようです。

LNプレミアムは集成材という堅い合板に無垢の2mm板を貼ってあるため、歪んだりすることはありません。
普通の床と同じ施工で付けられるので、安定した品質が期待できます。

メンテナンスが楽チン

先程継ぎ目が貫通してないという話がありましたが、
これは逆にLNプレミアムのメリットだったりします。

というのも、無垢床だとゴミが継ぎ目の奥で溜まってしまい掃除が大変で、
薄い紙やブラシでゴミをかき出す必要がある、という声があるのですが、
LNプレミアムではその悩みはあまり感じなくて良いです。

LNプレミアムも普通の床に比べると少し溝は深いですが、
溝が貫通している無垢に比べると掃除はかなりしやすいかと思います。

また、無垢床だとオイルワックスやウレタンコートなどが推奨されていますが、
LNプレミアムではナチュラルマット塗装というコーティングが施されており、
ワックス類のメンテナンスは不要となっています。

たしかに水をこぼしても染み込みにくいという実感はあります。
ただ、あまり過信するのも怖いので、今のところはさっと拭き取るようにはしていますけどね。

床暖も可能

床暖房は無垢床では基本的に推奨されていません。

というのも、無垢床を加熱すると反ったり歪んだりして、
音が鳴ったり、歪みが表面に出てしまうこともあるようです。

そもそも無垢床自体、あまりひんやりしにくいので床暖房不要の床と言われていますが、
それでもやっぱり床暖房特有のホカホカした感じは冬場には他の暖房に代えがたい感覚ですよね。

これもLNプレミアムなら可能となります。
歪みもないので音鳴りなんかも気にせず床暖のホカホカを楽しむことが出来ますよ。


さて、そんなLNプレミアムですが、弱点はあるのでしょうか?
私が導入してみて感じるデメリットを挙げてみます。

ライブナチュラルプレミアムのデメリット3選

価格が高い

結構高額でして、無垢床に近いぐらいの価格帯になります。
特にブラックウォルナットは一番高級品となります。

ちなみにミサワホーム(近畿だけ?)では、どの種類を選んでも単価が変わらないという謎仕様でして、
市場価格の安いハードメイプルなんかを選ぶとなんだか納得の行かない設定になっていました。

復元力は無垢には及ばない?

無垢床では物を落として凹んだ箇所をお湯や水で復元させて元通りにするというテクニックがあります。

LNプレミアムでも出来るとは思うのですが、2mmの板ではそこまでの復元力は無いようです。

我が家でもトライしてみたんですが、ヘコミの復元は出来ませんでした。

ただオーク床はかなり硬度が硬いのでヘコミにくいですし、つや消しなのも相まってヘコミが目立ちにくいです。


継ぎ目が多い

床の縦方向に継ぎ目が多いです。

しかも目地で区切られずに、唐突に継ぎ目があるのはコスト的には仕方ないのかもしれませんが、
じゃあ何のための目地の凹みなのよ、って感じます。

左側の板は凹みのある継ぎ目ですが、右側の板は凹みのない唐突な継ぎ目です



ライブナチュラルプレミアムは好評なのか、
かなりラインナップが豊富になってまして、木の種類を選ぶのには苦労しました。

スタンダードの4種類は実物を見て比較しましたので、その見た目の印象を挙げます。

種類について

ブラックウォルナット

ミサワホームの展示場がこの床でした。

落ち着いてて高級感のある質感で、とても人気のある種類です。
個人的には明るい雰囲気にしたかったの選びませんでしたが、人気があるのも納得の質感です。

あと、展示場の窓際だけかなり色が薄くなってたり、
カーペットの日焼けの跡が付いたりと、経年変化(特に日焼け)は激しめのようです。

ブラックチェリー

ダイワハウスの住宅展示場で見ました。かなり温かみのある茶色の床です。
木の質感がすごく良くて、高額な床にした満足度はかなり高そうでした。

一時は「これにしても良いかも」とさえ思いましたが、
少し温かみが強調されすぎて、家具の色選びも難しくなりそうだったので、あえなく落選。

オーク

こちらもミサワホームの展示場で確認。
オークとメイプルと悩んでいたのですが、比較してオークを採用しました。

木の質感もよく出ており、暖色系の照明で温かみが出たり、
自然光だとスッキリ見えたり、表情豊かなのが気に入ってます。
肌さわりのサラッと感も良く、硬さもあって耐久性にも優れていそうです。

ハードメイプル

ハードメイプルはダイワハウスの展示場で確認しました。

かなり明るい色で、写真で見るよりかなり白っぽい印象。

輝いて見える、というのもうなずけるのですが、
肌色のように見えまして、思っていたメイプル色とはかなり違ったのでオークの方にしました。

これはサンプルで30cm程度の面積を見てもわかりにくく、ぜひ現物を展示場とかで見ることをオススメします。
(経年変化で落ち着くのかもしれませんが)

ちなみに2Pタイプ、3Pタイプという、木の幅による選択肢もありまして、
2Pタイプの方が幅広で高額タイプです。

最近の家は幅広タイプが流行りで、私も2Pタイプを選びましたが、
LNプレミアムは継ぎ目の凹みは結構深いので、
3Pだとちょっと凹凸が多く感じるかも。

個人的にはちょっと高くなっても2Pタイプをオススメします。


まとめ

というわけでライブナチュラルプレミアムについて
長々とご紹介させてもらいました。

全種類、実物を見てくるという執念で検討した結果、オーク・スタンダード・2Pというチョイスになり、
出来た部屋の雰囲気にはとても満足してます。

ただ、カーペット(1.8×1.8ぐらい)を敷くとカーペットの裏地との相性が悪いのか、
木の粉のようなものが常時発生しており、現在カーペットは撤去してます。

カーペットの種類に寄るのか、ニトリの冷感カーペットだと問題ないようです。

しつこいようですが、床材の色や質感はその部屋の雰囲気を決定づける物なので、
少し値が張っても納得行く選択が出来たかなと思います。

でも子供がまだ小さいので、床を彫ったり落書きしたりしないか、という心配は結構してます。

こればっかりは仕方ないですけどね、、。