床の種類と特徴
家づくりにおいて、床材の選定ってものすごく重要なポイント。
色によって部屋の雰囲気は大きく変わってきますし、
材質の違いでは、保温性・感触・質感・メンテなどに影響が出てきます。
今回は材質の違いと
それぞれのメリットとデメリット、
そして我が家の選んだ床と値段について紹介します。
木材フローリング5種類以外に、別材質2種類も解説していきます。
フローリング5種類解説
・シート系フロア
・突板
・挽き板
・無垢床
・WPCフロア
フローリングではない床
・タイルカーペット
・クッション系
シート系フロア
![](https://pirana10.com/wp-content/uploads/2021/06/fl1.jpg)
シート系フローリングというのは、合板木材に印刷されたシートを貼り付けた床材になります。
ミサワホームの中ではRMガードと呼ばれてます。
床材の中では最もメジャーで、最近のアパートなんかは大体これです。
○メリット :丈夫で撥水性もよく、コストも安い
×デメリット:温性は悪く冷たい、表面は木材ではないので質感は低い
私の家では2階はほとんどこのシート系フロアです。
2階は書斎、子ども部屋、寝室で、イスのキャスターやベッドで痛むので、
コストと強度を優先しました。
最近ではトリニティという、
しっかりとシートを巻き付けて本物顔負けのシート床商品もあり、
どんな物か気になって実物を見に行って見ました。
たしかにリアルなんですが同じ木目模様が繰り返し見えるのは、印刷の残念な所。
コストも高めだったりしますが、色合いはなかなか良い感じでした。
![](https://pirana10.com/wp-content/uploads/2021/06/fl2.jpg)
トリニティのイメージ図
![](https://pirana10.com/wp-content/uploads/2021/07/torinity-1024x821.jpg)
トリニティの展示物写真。質感や色合いはかなり良いです。右上に同じ模様が並んでますねー。
突板
![](https://pirana10.com/wp-content/uploads/2021/06/fl3.jpg)
突板フローリングというのは、合板に薄くスライスした本物の木を貼り付けた板を言います。
0.2mmぐらいの薄さで貼り付けており、加工技術すげーなと感心してしまいます。
○メリット :質感は結構良い、コストも抑えめ
×デメリット:保温性はやっぱり良くない、傷ですぐ中身が見えてしまう
最初は良いけど、使ってるとアラが目立ってきそうなので、選択しませんでした。
樹木の種類よっては、木の節の部分も最初から補修された状態になったりするそうです。
ミサワホームで標準床(WPCフロア)を24畳ぶんを突板にすると+8万ぐらいとのことでした。
(朝日ウッドテックのライブナチュラルという商品です)
挽き板
![](https://pirana10.com/wp-content/uploads/2021/06/fl4.jpg)
挽き板というのは突板の上位版で、本物の木材を厚さ2mm程度に増やした商品です。
たった2mmか、と思われるかもしれませんが、
見た目の質感は無垢床と変わりませんし、少しの傷なら補修可能です。
○メリット :質感の高さと、後述する無垢床の弱点(反り、音鳴り、すき間のゴミ)がほとんど無いこと
×デメリット:価格が高い事と、保温性は比較的良いけど無垢床にはかなわない点
私の家のリビングは挽き板にしています。
ミサワホームのGiniusという商品では最上位商品です。
(朝日ウッドテックのライブナチュラル・プレミアムと言う商品になります)
リビングと玄関の約24畳を、標準進められていた床(WPCフロア)→挽き板にすると+40万弱ぐらいでした。
ライブナチュラル・プレミアムについては、こちらで詳しく紹介してます。
無垢床
![](https://pirana10.com/wp-content/uploads/2021/06/fl5.jpg)
床材の王様、無垢床です。
私も最初はこれにしたいと考えていましたが、ミサワホームのGiniusでは床の高さが変わるため
実質選択不可でした。
気になるデメリットもある床材のため、そこまで後悔はしてませんが、、、
○メリット :とても高い質感と、冬でも冷たくない事
×デメリット:床自体が温度変化で歪んで音が鳴ったり反ったりする、板と板の間にゴミが溜まって取りにくい、
価格が高い、床暖は基本的に不可(可能なやつもあるらしい?)
何より、中まで本物の木であるというのは満足感が高く、
子供に本物を触れさせてあげられるという点も良いところです。
WPCフロア
少し変わった床材として、WPCフロアというのものあります。
ミサワホームでは「うづくりフロア」という名前になります。
木材にプラスチック樹脂を染み込ませて、メンテ性と質感を両立、というのが売り文句です。
ただ、現物サンプルを見た感じ、かなり樹脂感が目立ってしまっており、
純粋な木材にはちょっと見えないかな、と思いました。
ただし、強度やメンテ性は非常に高いと感じています。
○メリット :強度は最高峰、傷がついてもメンテしやすい、コストも安め
×デメリット:質感は良くない、保温性悪い
概ねここまでがよくある床材の選択肢ですかね。
価格帯的には、
安く済ませるなら、強度のシートフロア、メンテ性も良いWPC、質感の突板、
高くてもいいなら、メンテ性の挽き板か、より本物指向の無垢床か、
という感じだと思います。
ついでに他の床についてもご紹介します。
ただ、フローリングと比較するのはそもそも目的が違うので、
目的に合う部分でチョイスしてもらうと良いと思います。
クッションフロア
少し弾力性のある材料に、色々なテクスチャが印刷された防水シートを貼り付けた床です。
テクスチャには木目のものあれば、石調のものあったり、種類は豊富です。
防水なので、トイレや洗面脱衣所などに使うのが一般的です。
私の家でもトイレと洗面脱衣所に使用しました。
色は最初石調とかを選ぼうとしてましたが、
フローリングに近い木目にして部屋と部屋の区切りを無くして広く感じるようにしてみました。
結構良いですよ、木目のクッションフロア。
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手前がクッションフロア、スライドドアの向こうが挽き板です
タイルカーペット
![](http://pirana10.com/home/wp-content/uploads/2021/06/IMG_8616-rotated.jpg)
ホームセンターなんかでも販売しているタイルカーペット。
60cm角ほどのパネル上のカーペットを貼り合わせて床にしています。
布地なので冷たさがなく、ホコリなども目立ちにくいです。
タイル状なので一枚単位での交換も可能で、飲み物をこぼして汚れたときも安心です。
フローリングでないので、キャスター椅子とかには使いにくいですが、
交換しやすいので子ども部屋とかに使うのも良いと思います。
私の家ではウォークインクローゼットと収納部屋に使用してます。
ということで床材について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
個人的には長く過ごすであろうリビングの床は少々高くても気に入った物にした方が
家自体の満足度を引き上げてくれると思います。
ただ、家族構成的に小さなお子様がいたりとか、やんちゃな性格だったりとかだと、
せっかくの床材もボロボロになるため、
WPCフロアやシート系を選択すると精神衛生上良いかもしれません。
私も小さい子供がいるので、床に落書きしないか戦々恐々としてます、、、
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