吹き抜けについて本気出して考えてみた【その結果】
今回は吹き抜けについてです。
私は間取り計画してる時、
最後の方まで吹き抜けにするつもりで間取りを検討していたのですが、
決定直前で吹き抜けを諦めました。
そんな吹き抜けのメリット、デメリットについて紹介したいと思います。
最終的に止めてるので、少しデメリット強めの意見になりますが、
吹き抜けを考えている方の参考になれば幸いです。
吹き抜けのメリット4選
・開放感がある
・高窓から奥まで光が届く
・空間にメリハリができる
・全館空調に利用できる(かも?)
開放感がある
正直なところ、これが一番大きい理由ではないかと思います。
頭上の天井がない事で部屋も広く感じますし、
圧迫感が無い開放的な空間ができます。
ただ思うに、4畳程度のスペースを一部吹き抜けにしても、
おそらくそれほど開放的な空間にはならないのではないかと推測しています。
やっぱり8畳以上吹き抜けたいですよね。
高窓から奥まで光が届く
![](http://pirana10.com/home/wp-content/uploads/2021/06/hukinuke2.jpg)
これも大きなメリットで、吹き抜けの高い位置に窓を付けることで、
部屋の奥まで外の光を取り込むことができます。
奥に配置されがちなキッチンを明るく出来ますよね。
空間にメリハリが出来る
一部の空間が上に抜けることで、メリハリのあるオシャレな空間が実現します。
アパートやマンションでは難しい事なので、
マイホームを持つ喜びを実感する空間が出来ます。
全館空調に利用できる(かも?)
一階でしっかり空調を効かせることで、
その空気を二階に回して、家全体に空調の空気循環を狙えます。
間取りによると思いますが、
これをうまく活用して安く全館空調っぽいことを実現できるかもしれません。
そんな魅力の吹き抜けですが、
私はデメリットのほうが気になったため、最終的には取りやめました。
では吹き抜けのデメリットも紹介します。
吹き抜けのデメリット6選
・空調が効きにくい
・音が響く
・構造的に弱い
・照明計画が難しくなる
・掃除が大変
・飽きるとデメリットだけがのしかかる
空調が効きにくい
これはよく言われますが、
空間が広くなるため、エアコンの効きは悪くなると思います。
特に暖房は、暖かい空気が上に行くので効きが悪くなります。
ただ、シーリングファンやサーキュレーターで部屋の空気を循環すると
だいぶ良くなるはずなので、この点は高気密・高断熱の家なら何とかなる部分かなと思います。
![](http://pirana10.com/home/wp-content/uploads/2021/06/hukinuke3.jpg)
音が響く
天井がない大きな空間ということは、コンサートホールのような音響になるため、
1階の音が2階に響くことになります。
私の場合、2階の寝室が吹き抜けに近かったため、防音壁や二重窓等を検討してました。
構造的に弱い
家の構造的には吹き抜け部分はかなり弱点になります。
横方向の揺れに対して支える構造(2階の床)がなくなるので、
地震に弱くなってしまいます。
対策としては梁を入れることになりますが、
大きい吹き抜けでなければ、そのままでも問題ない場合もあります。
![](http://pirana10.com/home/wp-content/uploads/2021/06/hukinuke6.jpg)
照明計画が難しくなる
吹き抜け部分の照明計画は、結構難しい問題です。
高い天井に普通の照明を取り付けても床まで明るさが届きません。
そこで天井から長いペンダントライトを付けるか、
吹き抜けていない場所からスポットライトで照らすようになります。
![](http://pirana10.com/home/wp-content/uploads/2021/06/hukinuke4.jpg)
私の中でかなりこの部分が引っかかる部分でした。
ペンダントライトは掃除が難しいし、
スポットライトは乳児が寝ているとき
目にまぶしい光が入り続けるため、イマイチと感じる部分でした。
![](http://pirana10.com/home/wp-content/uploads/2021/06/hukinuke5.jpg)
掃除が難しい
これが一番、止めた理由です。
シーリングファンやペンダントライトで空調や照明を付けたとしても
高い位置のこれらの設備を掃除する手段がありません。
一応、電動で下げるというオプションもあるのですが、
窓の掃除はどうしようも無いところです。
![](http://pirana10.com/home/wp-content/uploads/2021/06/hukinuke1.jpg)
キャットウォークという高い位置の壁際を歩く通路を作ることも出来るのですが、
せっかくの開放的な天井空間に構造物が入るのは少し残念な気がします。
正直飽きるのではないか
これはかなり私の個人的な見解ですが、
マイホームというのは
おそらくですが20年30年住むことを目的に建てられる方が多いと思います。
吹き抜けの開放的な空間はたしかに住む人にも来客にも魅力的に感じます。
ただ、住んでる人にとって当たり前の空間になってくると、
とくに感動も無くなってくるような気がしています。
そうなると、だんだんデメリットばかり気になってくるのではないか、
というのが私の中でかなり大きかったです。
「飽きるのでは?」と、言い出すと面白い家造りはできないのですが、
デメリット部分も気になる点が多かったので、
最終的には吹き抜けは削除して2階に書斎スペースを追加することに。
結果としては書斎はかなり便利でして、
ロマンより実用性を取った形となりました。
(書斎は書斎で男の秘密基地みたいでロマンですけどね)
高い買い物なので、ちょっと保守的になり、
ちょっと未練もあるのですが、まあ書斎も出来たので良かったかなと思います。
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