屋根の形で家の雰囲気は大きく変わる
屋根の形って家の見た目を大きく左右する要素ですよね。
でもどんな家にどんな屋根形状が似合うか決めるのは、難しいと思います。
今回、屋根形状ではよくある、切妻、寄棟、片流れの3種類に絞って、ご紹介。
デザイン上の私見も交えつつ、各屋根の特徴を解説していきます。
切妻
今でもかなりの家で採用される屋根の形です。
和風、洋風、どちらでもいけます。
ガッツリ和風にする場合だけでなく、可愛らしい家にする場合も定番の屋根形状です。
出典:一条工務店
出典:住友林業
デザイン的に総二階にすると少しシンプルになり過ぎて単調になるかもしれないので、
1階にも屋根をかけたりベランダをつけて変化を付けると外観がまとまると思います。
あとは、大屋根をかけてみるのも外観的には面白くなりますが、
部屋の高さが場所によって大きく変わるので、間取りをまとめる難易度が上がってくると思います。
形状的に太陽光パネルを載せるのにも向いてますが、
南向きの屋根を大きく取る必要があるため、二階の採光とどちらを選択するか考える必要があります。
寄棟
最近少し減ってきた、四方を屋根で覆う形です。
かなり洋風モダンなテイストになります。
出典:ミサワホーム
デザイン的に総二階にしても、
ベランダ等でバランスを取ってやると写真のような邸宅感が出るので
総二階にするならオススメの屋根形状です。
あと、二階の面積が大きい家になった時は、2階の高さがまとまりやすいです。
逆に1階の屋根(下屋)をかける場合、
下屋を寄棟形状にするかどうか、
どこまで絞り込むのか、角度を2階の屋根に合わせるか、
という悩ましい要素が出てきます。
大きい家にしても間延びすること無く、軒を長くすると立派な家に見えるので、
大きい家なら特にオススメです。
太陽光パネルを載せることは出来ますが、ちょっと面積効率は悪めですね。
片流れ
最近流行りの片流れ屋根。
コスト的には安く済むようです。
出典:ミサワホーム
少しデザイン的にトリッキーにも感じますが、
最近の延床30坪ぐらいの家なら十分まとまった外観になります。
大きい家だとちょっと単調すぎるかもしれません。
格子をいれたりすると和モダンに見えなくもないですが、
基本的にはかなり洋風テイストが強いと思います。
あと、2階の高さが高い部分と低い部分が出てくるので、
窓の位置と光の取り込み方には一工夫要ります。
(ロフトにするという手もありますね)
総二階にしたときでも、あまり違和感が無いですが、
下屋をかけるとなると二階屋根とちぐはぐになる可能性もあるので、
下屋をかけるならシンプルにフラットな屋根をかけたほうが良いかと思います。
高級感のある外観にするにはかなりセンスが要る形状ですが、
しっかりこだわれば、いいデザインになると思います。
あと、屋根のかかってない側の汚れやすさや雨に対する弱さは
時々指摘されますが、最近の家なら大丈夫なのではないかと勝手に推測しています。
大きい家でやると単調で間延びした感じになるので、あまり大きい家に向いてはないと思います。
屋根を南向きにすると太陽光発電では最も効率的な屋根形状になりますが、
南側の採光を重視すると屋根が北向きになるので、どちらにするか選ぶことになります。
どちらかというとコストや効率重視の形状と思います。
まとめ
屋根のカタチについて私見も交えつつご紹介しました。
大きい邸宅になるほど寄棟がデザイン的には立派になりますが、
多くの人が検討するであろう30~35坪ぐらいの家だと片流れも有力な選択肢になります。
切妻はどちらでもハマりそうです。
我が家は和モダンのイメージにしたかったので、
切妻にしていますが、寄棟の洋風プランも出してもらった時、
「結構アリだな」
と思ったものです。
個人的には片流れはちょっと若いイメージが強く、
自分が歳を取った時(老後)にちょっと似合わない気がして、
あまり選択肢には入りませんでした。(というかすでにかなりオジサンですしねぇ😫)
屋根は家のイメージを左右する部分なので、
かわいい家、スタイリッシュな家、和風、洋風など、
自分の建てたい家のイメージを設計さんに伝えるとフィットした屋根を付けてくれると思います。
その中で、太陽光を載せるかどうかも含めて検討するのも視野に入れると、
より良い家になると思いますよ。
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