屋根の材質選びは何を重視する?【瓦とスレートとガルバリウム鋼板】

2021年9月19日

屋根の材質って大昔は瓦しかありませんでしたが、
近代ではスレート屋根が登場し、更にはガルバリウム鋼板という金属板も流行っています。

我が家は昔ながらの瓦を選択したのですが、
瓦にした経緯や、メリット・デメリットをご紹介します。


屋根材の種類は色々あるのですが、
よく使用される代表格として、瓦、スレート、ガルバリウム鋼板の3種類があります。

それぞれの特徴を解説していきます。

瓦屋根

昔からある、土を焼いたパネル状の物を敷き詰めて水よけとするものです。
釉薬を塗って焼いている物もあります。(こうなると陶器に近いですね)

瓦と言えば和風建築が思い浮かばれますが、
フラット形状や、洋風なものもあり、デザインは多種多様です。

メリットは耐久性で、30年以上は交換する必要は無いとされています。
釉薬で焼かれている瓦なら50年以上とも。
(ただし防水シート自体の寿命が先にくるので、ノーメンテというわけには行かないようです)

また、屋根と瓦の間に空気層ができるため、
真夏に2階の温度が上がりにくいようです。

あとは屋根面に立体感が出るので、
家自体が少し立派に見えるデザイン効果が期待できます。
(少し重厚感があります)

デメリットは屋根が重くなるため家の重量が増えたり、
地震が来ると瓦が落ちてしまう可能性がある点です。

台風にも弱いとされていましたが、最近の瓦はお互いをロックする構造になっているので、
台風で吹っ飛んで行くケースはあまり無いようです。

価格帯は幅広く、ものすごく高級な瓦もあります。
(知人宅では瓦だけで1千万とも言われてました、、、)
まあ普通の瓦でも、スレートやガルバリウム鋼板に比べるとやや高額になりますね。


スレート屋根

最近の家でよく見かける、ほぼ平らな屋根です。
材料はセメントに繊維を混ぜて
表面を耐候性の高い塗装を施したものになります。

平らなので、デザイン性が豊富というわけではないですが、
カラーバリエーションは豊富です。

メリットは安いことです。
ハウスメーカーや工務店の標準屋根として多く採用されているようです。

デザイン的にも一番スッキリする屋根だと思います。

デメリットは寿命がやや短い点。
最近のスレート屋根は30年は持つとのことですが、
色落ちなどはもっと早い段階になる可能性もあります。

断熱性については可もなく不可もなくというぐらいです。

ガルバリウム鋼板屋根

最近増えてきているのがガルバリウム鋼板の屋根です。
材質的にはトタン屋根(亜鉛メッキ鋼板)にアルミを加えた屋根材です。

見た目的には安っぽいという意見と、クールだという意見に分かれます。

個人的な意見としては、
外壁も含めてデザイナーズ住宅のようにトータルでコーディネートすればカッコ良くなるのですが、
普通の家にそのまま使うと少し安っぽいかな、と思います。

メリットはとても軽いことで、家の構造に負担をかけることがありません。
屋根が軽いということは地震の時も不安が少なくなりますしね。
価格も安いようです。

デメリットは断熱性が悪い点です。
金属なので、真夏はチリチリに熱くなりますし、真冬はキンキンに冷えてしまいます。
雨の音がウルサイという話もあるようです。

瓦にした理由

とまあ、この3種類が選択肢としてあったのですが、
まずガルバリウム鋼板は却下しました。

軽さは魅力ですが、断熱性が悪いのはかなり気になるところ。
何より見た目が和モダンな我が家には合わなさそうでした。

という事で当初、ミサワホームのおすすめしてきた、
「コロニアルグラッサ」というスレート屋根にしようと考えていました。

でもこの商品、発売して10年も経過しておらず、
耐候性30年というのは世の中で証明されてないのが少し引っかかりました。

たぶん、実際30年はもつと思うのですが、
日焼けして退色したり、色ムラができたりしたスレート屋根を多く見てきたので、
その点が不安になって瓦に変更しました。

瓦の商品は「セラムF」という、瓦の中ではかなりフラットなものではありますが、
スレートに比べると立体的な凹凸があり、重厚感を感じます。

価格差は40万ぐらいと、安くはなかったのですが
耐久性・デザインを思えば良い選択だったんじゃないかと考えています。

台風・地震が来た時や、経年劣化、メンテナンス費等、
長年使って分かる事については、追ってご紹介出来ればと思います。