ミサワホームのGinius【どんな商品なの?】
私の家はミサワホームのGiniusという商品なのですが、
ミサワホームのラインナップでいうと松竹梅の竹、とうぐらいの商品で、
ミサワホームの中でも結構よく選ばれる商品なのではないかと思います。
そう言えばこのサイトでGiniusという商品についてあまり紹介したことも無かったので、今回はGiniusってどんなもんかを紹介してみようと思います。
ついでに上位のCenturyや、規格住宅のSmartStyleと比較しながら違いは何なのかを深掘り出来ればと。
ただ、私の家はミサワホーム近畿で建てており、
ディーラーとしての対応も地域によって違いがありそうなので、その点はご容赦ください。
出典:ミサワホーム
商品ラインナップについて
まずミサワホームの商品ラインナップですが、
Century
Ginius
SmartStyle
MJWood
が基本的なラインナップになります。
Integlityやグランリンクなどの商品もありますが、このあたりは応用編として、また後日ご紹介出来ればと思います。
で、この4つの主な特徴としては、
・Century
最上位商品。完全自由設計で断熱性も高い。
・Ginius
半自由設計といいつつ、ほぼ自由設計。断熱性はCenturyに劣る。
・SmartStyle
規格住宅。
規格住宅なので間取りの制限は多いが、断熱性等のスペックはGiniusと同等。
・MJWood
ミサワホームの軸組工法住宅。
パネル工法ほどの耐震性は無いが、十分な強度は確保されている。
ただしミサワとしてのメインストリームでは無さそう。
となっています。
選ぶ基準としては、↓こんな感じでしょうか。(独断と偏見)
間取りやオプションも自由に選びたいし断熱性も最高の物を、となるとCentury。
それぞれ、それなりに高いスペックでイイけど、自由設計にはしたいならGinius。
規格住宅で間取りで気に入ったのがあるならSmartStyle。
とにかく安くするならMJWood。
という具合でしょうか。
Giniusの断熱仕様について
まず家を建てる際、まっさきに目が行く仕様は断熱性になると思います。
Giniusの壁断熱はグラスウール90mmで、これはハウスメーカーの中でも中くらいといったところです。
工場生産による断熱施工の安定性は魅力的ですが、
Centuryは120mmなので比べると少々見劣りする部分になります。
基礎断熱は無く床下断熱となっており、床の断熱材の厚みは120mmなので、
床断熱としては十分なスペックと言えると思います。
屋根の断熱材は屋根と天井にグラスウールとロックウールで断熱されており、
昔に比べて2階の暑さはだいぶマシになったようです。
窓はAZサッシという、アルミ樹脂複合タイプの中では高いスペックの窓が標準になっています。
樹脂サッシも選択可能で、私が相談した時はエクセルシャノンの樹脂ペアガラスの窓を
同じ価格で付けてくれると言われましたがこの辺はディーラーの方針次第と思います。
個人的には樹脂サッシだと、
サッシの分厚さ、窓の重量、大開口の窓が選べなかったので、
最終的にはAZサッシを選びました。
寒冷地でなければAZサッシでも十分な性能と思いますが、
真冬に加湿器で60%設定にすると結露してしまうので、
高めの湿度にしたい場合は樹脂窓の導入を相談してみてください。
以前も紹介しましたが、土間断熱は1階面積の10%を超えるなら断熱オプションを推奨されます。
この辺、Centuryだとどうなるのかはちょっと不明ですが、少なくとも土間の断熱を選ぶことは出来ると思います。
Giniusの間取り制限
半規格ということですが、Giniusとしての間取りは特に制限らしい制限はありません。
蔵も設置可能です。
ただし壁工法なので、大空間リビングの間取りを選ぶと制限が出てきます。
図面で言えば2階建ての1階に6×6マスのリビングは厳しかったように思います。
4×7とかだとOKだったかな?
まあこれは住林のBF工法や鉄骨住宅でなければ解決できないので、
Ginius特有の問題でも無いと思いますが。
あと、家の1階中央付近は耐力壁が必要になりがちで、
私の家でも階段の両サイドに壁が出来ており、これは少し残念に思う部分です。
Giniusのオプション制限
Giniusuのオプション制限で一つだけ重要な事として、無垢床は実質採用不可との事でした。
無垢床だけは床の厚さが10mmぐらい違うため、
半規格のGiniusで選択しようとするととんでもない金額がかかると言われました。
これはCenturyだと選べるのかもしれません。
ということでGiniusで最高の床となると挽板の床ライブナチュラルプレミアムとなります。
玄関ドアもカタログ以外のスライドドアだとものすごく高額になるようで、
選べるけど現実的ではない金額で提示されました。
あと、制振装置であるMGEOは標準搭載になり、地震のとき揺れを軽減してくれるはずです。
これはSmartStyleでも搭載されているようです。
もし不要なら削除も可能で、10~20万ぐらい安くなると言われたものの、
せっかくミサワホームで建てるなら入れておきたいと考え、付けています。
MGEOは外壁以外の壁に縦横1枚づつ入れるという縛りがあるので、
この点は間取りの制限に響いて来ます。
あと、住宅設備のキッチン・トイレ・風呂に関しては、AZサッシなんかで仲が良いのかLIXILを勧められました。
ただし特に制限はないらしく、ほぼ差額無しでクリナップやTOTOの同等品を選ぶことが出来ました。
照明はダウンライトを勧められましたが、
我が家では眩しさを嫌って部屋はシーリングライト、
キッチンや廊下はダウンライトにしています。
照明に関しては、特にGiniusとしての制限は無さそうです。
Giniusの価格感
で、Giniusの気になる価格感ですが、
2020年時点でだいたい80万弱/坪ぐらい(諸経費除く)でした。
オプションも含めているのでハッキリはしないところですが、
SmartStyelのGだと75万/坪ぐらいだったので、やはりSmartStyleの方がコスパは良さそうです。
(Gは面積大きめなので安くなりやすいかも?)
ここ3年でだいぶ価格も上昇しているため、坪単価は参考になりにくいかもしれませんが、
SmartStyleとの価格差は参考になるかもしれません。
まとめ
ということでGiniusについての紹介でした。
断熱クラスも新等級が加わり、これから90mm断熱ではちょっと商品力が弱くなるかもしれないので
ミサワホームとしても断熱120mmに力を入れていくかもしれませんが、2023年時点のGiniusは以上のようなスペックのようです。
半規格住宅といいつつかなり自由度の高い設計が出来るので、
私の家でも長い軒の玄関口や縦格子の外観なんかは実現出来ました。
Giniusだから選べなかった、というのは120mm断熱壁と無垢床ぐらいですかね。
ある程度規格化されているものの、間取りに関してはGiniusだから選べないというのは
あまりないと思いますので、SmartStyleで満足できそうにない方には良い商品だと思います。
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