ミサワホームの換気システム【第1種換気とは】

2022年9月6日

今回はミサワホームの換気システムについて紹介してみます。

ミサワホームのGiniusでは第1種換気システムが標準採用されていますが、
そもそも第1種とか2種とか、何よ?
結局ミサワホームの換気システムはどうなのよ?

という疑問に今回はズバッと切り込んでみようと思います。


換気システムの第1種、第2種って何?

換気システムには第1種、第2種、第3種とあります。

これは換気装置の役割の違いでして、

第1種:吸気も排気も機械的に行う。

第2種:吸気のみ機械で行う。一戸建てではほぼ使わない。

第3種:排気のみ機械で行う。

という区分になっています。

おそらく一戸建て検討中の方は1種か3種の2択になると思われます。

第1種換気システムはかなり積極的に換気を行うタイプです。

ただし、設備も少し高めなのと、給排気両方の空気の流れを発生させるためファンの電気代は少し高めになります。

かなりのハウスメーカーが第1種換気を標準としており、
現代の新築住宅では第1種換気が多いのではないかと思われます。

そもそも新築では国の法律で24時間換気の導入が義務付けられています。
これはシックハウス防止の観点が大きいようです。

一応、空気の流れが出来ることで結露防止も期待できるかもしれません。

ミサワホームの第1種換気システム

ぶっちゃけてしまえばミサワホームの第1種換気の心臓部は、
東プレの「MEAS-A6H-S」という型番の機械で実現されています。

熱交換型となっており、
外から吸引した空気と、排気する室内の空気の熱だけを一旦混ぜ合わせて換気していますので、
室内の空調された空気のエネルギーを損失すること無く換気される工夫がされています。

まあ実際は入ってくる空気と出ていく空気を少し触れさせているだけで、
良くて温度平衡になるだけで熱交換というほど熱が伝わるのかな、と思ったり。

むしろ、温度平衡になるほどしっかり触れている時間も無いので、
よくあるユーザーからの問い合わせに対する宣伝文句、といった意味合いが強い気がします。

一応、熱交換率は70~80%とされてますが、どんな計算式なんでしょうね?
1対1の空気量でここまで熱交換されるとは思えないのですが、、、。
(これはミサワホームの換気システムに限った話ではないですが)

フィルターは何重かになっており、大きな粒子から細かい汚れまで取り去ってから
空気を中に取り込むので、普通に窓を開けているよりはキレイな空気が入ってくる
との事です。
(90%以上はカットできるとのこと)

まあうちのカミさんはそれでも窓開けるのが好きで、
冬以外は換気システム意味無し状態になりがちですが。

ミサワホームの換気システム構成

私の家は二階建てなので、この換気システムが1階の洗面所、2階の階段ホールに設置されており、
それぞれの換気システムが各部屋に空気を送り込んで換気しています。

換気の強さは「標準」「弱」の2種類で、標準だと各部屋の送気口から微妙に空気の流れる音が聞こえてきます。
神経質な方は寝ているときは少し気になるかも。

私は全然気にならないですが。

出典:東プレ株式会社

ミサワホームの換気で少し残念なのは、
外壁の給排気口の虫除けカバーがかなり内側に付いているようで、蜂の巣対策がされていない点。

実際、知人のミサワホームの方の2階排気口でアシナガバチが巣を作って、
除去に4万円程かかったらしいです。(2階なので高所作業費用が高くついたそう)

ちなみに2019年新築の、まだまだ新しい家なので、現時点(2022年)でハチの巣対策はされてないかと思われます。

空気の流れがあれば巣は作られにくいらしいですが、そうは言っても実際に作られてしまっているので、
メーカーさんは早急に対策部品を作って欲しいですね。

換気システム実用上の感想

ランニングコストですが、標準で1日回すと1~2kwhで大体26円ぐらいとの事です。
弱ならその半分ぐらいのようです。(電力モニタで見た限りは)

我が家は1階を弱、2階を標準で運転しています。

1階が弱なのは、音、ランニングコスト、フィルタ掃除の手間を省きたいためで、
2階が標準なのは、少しでも空気の流れを作って蜂の巣対策をしたいためです。

ちなみに2ヶ月に一回フィルタ掃除のランプが点滅するようになっており、
かなり頻繁な掃除が必要な仕様で、この点は結構不満です。
(実際2ヶ月ではそこまで汚れない)

あと、弱・標準の切替や、掃除通知ランプのリセット等の操作がすごく分かりにくく、この点もかなり不満な点です。
(掃除ランプリセットは最初の頃、何回もマニュアルを引っ張り出してました)

新築での換気システム注意点

外壁に付く吸引口はたいてい目立たない家の裏側に設置されるようですが、
ここに匂いの元がある場合、ダイレクトに室内にこの匂いが届けられるようです。

例えば畑の肥料や、家畜、料理屋さんなどが隣接されているなら、
換気システムの吸気口位置はその方向を避けたほうが良いです。

排気口はキッチンとお風呂から出ていく箇所が汚れがちなので、
もし可能であればこの2点だけでも白い外壁を避けておくと、汚れにくくなるかもしれません。

まあ私の家はそんな融通がきかなかったので白外壁に設置してますけど。


ということで換気システムについてでした。

正直、家を建てるまでは「第1種換気システムなんだ、うん、きっと良いものなんだろう」ぐらいでしたが、
導入してみると良いと思う点と、ビミョーと思う点がありますね。

熱交換は効果に対して懐疑的ですし、
「別に第3種でも良くないこれ?」と思う事もありますが、
かと言ってそんなに困る部分があるわけでもないです。

換気システムなんて家造りでは空気みたいなもんだよ!
、、、ということでお後がよろしいようで。

まあ蜂の巣対策だけは早いとこ対策して欲しいですね。
そして願わくば、有償の後付け部品でも良いので対策部品も売って欲しいです。

ちなみに私は導入してませんが、
ミサワホームでは「AMENITY」という全館空調システムも導入できます。
また機会があれば紹介してみたいと思います。