一条工務店の特徴とは?

2023年4月26日

今回は一条工務店について。

いち早く性能の良い家に着目して、「家は性能」というキャッチフレーズと
実際に高い断熱性を武器に近年シェアをどんどん増やしている、勢いのあるメーカーです。

全国の大型住宅展示場にも大抵モデルハウスを設置しており、一年の戸建棟数は業界1位、
工務店と名前がついていても大手ハウスメーカーと言って良い会社
でしょう。

私も実際検討したことがあり、
何回か営業さんと話をしたり、実際に建てた同僚に詳しく話を聞いたりしたので、
いわゆる「一条ルール」も含めて特徴を紹介してみます。

ただし少し古い情報も混ざっているので、
今回はあくまで口コミ情報の一つとして読んでいただければと思います。

出典:一条工務店


高気密/高断熱の雄

繰り返しになりますが、性能の高い家にいち早く着目して
業界に旋風を巻き起こしたと言っても良いのが一条工務店です。

まだ断熱性についてそれほど注目されてなかった時代に、
樹脂サッシのトリプルガラスだったり、分厚いウレタン断熱材を導入して、
特に冬場に温かくて快適な家づくりをコンセプトとしています。

床暖房にも熱心で、一条工務店にお願いすれば
冬対策がこれでもかと盛り込まれている家が出来る
と感じましたねー。

コスパはまずまず

会社も大きくなってきているので、ネームバリューも上がってきており、
価格的には工務店というよりハウスメーカーに近くなっているようです。

そうは言っても大手ハウスメーカーほど高くないようなので
全国区のメーカーの、しかも高性能な家が、
ハウスメーカーほどの費用を払わなくても手に入ると思うと、なかなかコスパが良いと感じます。

完全坪単価で計算

これは今でも続いているか分からないのですが、
2015年に建てた知人の家はこの完全坪単価計算で価格が出されていたようです。

これはオプションを付けない限り、延床面積(坪数)×商品価格で家の値段が決まるという
分かりやすい計算方法となります。

例えばブリアールという商品価格が60万/坪という設定なら、
30坪で設計すれば1800万になるよ、というシンプルな仕組みです。

推測ではありますが、価格計算を単純化して少ない人員でたくさんの客をさばくために作られたと推測しています。
家のプランを変えるたびに、見積もりを細かく計算するのは大変でしょうからね。

急激に大きくなった一条工務店の躍進を支える仕組みなのかもしれません。

まあ価格が分かりやすくて良いのですが、知人曰く、
「玄関ポーチとかもこの計算式に入るので、ついつい小さい玄関ポーチにしてしまって後悔している」
との事。

ちょっと軒を伸ばしてタイル面積を増やすだけでも同じだけコストが上がるので
確かに抵抗あるかもしれないですね。

見積もり効率化と分かりやすさはあるものの、少しモヤっとするエピソードでした。

「ポーチや軒下のような家の外スペースを充実させる」と、
中の部屋を広くするより満足度が高くなる事も結構あるので、
ここにコストをかけづらい仕組みなのは少し考えものなシステムでもあります。

オプションも物によっては坪単価計算

オプションも物によっては坪単価計算をするようです。

例えば全館空調なんかは2万/坪のような設定ですね。

これも軒下とかの面積を含めて計算するので、
間取りによって得したと思う人or損したと思う人が出てきそうです。

一条ルール

一条工務店独自のルールがあるようで、性能の高い家を担保する代わりに設計や間取りに制限があるようです。
これを一条工務店施主さん界隈では「一条ルール」と呼んでいるみたいですね。

商品によってルールも異なるようですが、

総二階にしないといけない
部屋の幅が5マス以内
部屋の大きさにより窓の数の上限がある(8畳以下なら2つとか)

などがあるそうです。
他にも引違い窓の数の制限なんかもあるみたいですね。

たしかに断熱性や耐震性で高い性能を担保するなら、
窓や部屋の幅に制限がかかるのは仕方ないですもんね。

ただし性能だけではなく、ある程度コストダウンも狙っている仕組みでもあります。

まあ一条工務店として品質保証をするためのルールなので、別に悪い事ではありません。

ただし、他のハウスメーカーと比べるとかなり制限が多く、
悩ましいルールだったりする場合もあるので、こだわり派にはあまり向かないかもしれません。


とまあここまでが一条工務店の特徴でした。

知り合いにも数人建てた人がいましたし、
なんせ勢いはある会社なのでやっぱり選択肢には入ってたんですよね。

では何故一条工務店は除外したのか?
続きは次回の「一条工務店の注意点」で。

つづきます。