住友林業・5つの注意点

前回は住友林業の特徴についてご紹介しましたが、
今回はそんなスミリンさんのデメリットや注意点についてご紹介します。

お金の話ばかりになるのでちょっと単調な回になるかもしれませんが
お読みいただければ幸いです。

先に結論から言ってしまえば、「高いものは良いものだ。」


坪単価が高い

身も蓋も無い話ですが、住友林業の坪単価は木造建築メーカーの中でもかなり高いです。

私の見積もってもらっていた2020年ぐらいでも坪単価90万オーバーだったので、
今なら大台100万超えのプランもザラではないかと思います。

無垢床が標準だったりするのでうなずける理由もあるのですが、
それ抜きにしてもやっぱり高額なメーカーであることは間違いないです。

きこりん税

業界で通称「きこりん税」と呼ばれる住友林業独自の仕組みがあります。

これは住友林業以外の部材を持ってくる場合は金額が10%アップする、というシステムらしいです。
(2020年時点ではこの制度があったはず)

例えば、TV台を据え付ける際どうしてもパナソニックのCubiosという商品にしたい場合、
20万で導入できる物が22万になるという仕組みです。

まあ全体の価格からすると大きな額にならないかもしれませんが、
内装調度品をいろいろなメーカーから選びたい場合は注意が必要です。

家の性能は普通

BF(ビッグフレーム)工法により耐震性はあるものの、
家の性能という点において住友林業の家は「普通」です。

防火性、断熱性、気密性、外壁の長寿命化、全館空調、工場生産による品質担保などにおいて、
住友林業が格段に優れている点というのはあまりありません。

もちろん一流メーカーなので平均的なスペックは有しているものの、
家の性能面ではそれほど優秀ではありません。

特に断熱性に関しては、BF工法の大きな柱(ビッグコラム)がアダとなっていまして、
柱が邪魔で断熱材を入れられないため、どうしても断熱性を高めにくいという構造的弱点を持っています

でもまあこのへんって、ほとんどお金で解決できますけどね。
断熱性は空調を強化すればいいし、外壁や品質は維持コストをかければなんとでもなります。

そういう意味でもお金に余裕がある人向けですね。

コテコテの洋風デザインは苦手

住友林業は和モダン寄りの家造りを得意としています。

ある程度洋風というぐらいは守備範囲ですが、
三井ホームが手掛けるような、「田園調布にありそうな貴族のお城風の家」は
あまり得意ではありません。

住友林業にお願いする人であまりそういう家を建てたいという人はいない気もしますが、
実は奥様が洋風・カワイイ家を考えているという事がないかは確認した方が後々モメなくてすみます。
(ある程度出来るとは思うのですが)

プランを出してもらうのに5万必要

最初に営業さんと話をして、いざ設計さんにプランを出してもらう場合、
手付金的な5万円が必要です。

私の場合は断った場合返却された(事前に約束はしていた)のですが、
一旦5万円を払う煩わしさや返却手続きなんかも手間もあるので、ちょっと面倒な仕組みです。
(断った場合、返却してもらえるかどうかを事前確認しておくと良いと思います。返ってこない例もあるようなので)

まあ人気もあって忙しい会社なので、遊び半分で見積もりやプラン依頼をされても困る、
というスタンスなのでしょうが、軽く話をするところから先に進む場合の敷居の高さを感じます。


というわけで住友林業のご紹介でした。

私の実家や叔父の家が住友林業で建ててますが、
いわゆる田舎の和風建築のタタズマイでして、ザ・和風建築を建てるなら第一に上がる候補です。

洋モダン~和モダンぐらいの家も普通に得意なので、守備範囲が狭いということは無さそうです。

デザインレベルも高く、予算が合えば満足行く家造りが出来ると思います。
まあその予算が問題なので、「お金をしっかりかけて満足行く家を建てたい!」
という方にはフィットするメーカーだと思います。

個人的に住友林業が合う人・合わない人は、、、

合う人
◯和風~モダンな外観・内装にしたい
◯無垢床の選択肢を多く見てみたい
◯家造りにお金をかけてもいいから後悔したくない

合わない人
×特に断熱性にこだわる人
×予算に余裕が無い人