アウディA5スポーツバックに試乗してきた時の話【デザイン論】
2017年の9月頃の事ですが、マイカーの旧A5スポーツバックにリコールの案内が来ました。
私のA5を買ったのはディーラーではないので始めてAudiディーラーに行ってきました。
その際、現行のA5が置いてあったので試乗させてもらいました。
乗ったモデルはクーペ2.0quattroなので、結構自分の車に近いスペックかと思います。
今回は2018年に書いた私のブログの転載となります。
わりと好き勝手書いてますが、忖度無しで書いてますのでご了承ください。
エクステリア
フロントグリルはノーマルA5でもシルバーの加飾がされており、旧A5より豪華です。
ちょっとS5との違いがわかりにくくなっていますが。
ボンネット(エンジンフード)はプレスラインが多くて、ちょっとクドい気がしてます。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/042/813/774/083c401df0.jpg?ct=1fb03124a11b)
ヘッドライトはツリ目でちょっと女性っぽい印象。
旧モデル後期型は、フロントライトの印象が見る角度によって小さく見えるのですが、
これは、元の面デザインに無理やり後期の立体デザインのライトを当てはめたせいかなと勝手に分析してます。
![](https://pirana10.com/wp-content/uploads/2022/02/image-13.png)
旧A5後期型(出典:アウディHP)
新モデルは流石にこの辺は綺麗に処理されており、どこから見ても安定した顔付きに見えます。
ちょっと凄いなと思ったのが各部のプレスラインのエッジの立ち方です。
これは思ってたよりずっとシャープで、メリハリを感じます。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/042/813/769/23bf8ba7cc.jpg?ct=26515d30079c)
現行型A5(2022年時点)
リアの造形も実写を見るとそこまでクドい感じはなかったですが、
旧タイプの方がシンプルで立体感もあって良かったかな。
シングルフレームグリルに関しては、
先代A5の前期型がボンネットのプレスラインとつながっているように見えるので一番キレイでしたけど、
今となってはヘッドライトのLEDがちょっと古く見えてしまいますね。
![](https://pirana10.com/wp-content/uploads/2022/02/image-14.png)
旧A5前期型
というわけで、先代前期、先代後期、現行型、どれも甲乙つけ難い顔つきです。
しかし結局の所、新旧比較した時、顔以外はクルマ好きじゃないと違いが分からないかなーという感じです。
現モデル単体ならデザインは高評価なのですが、さすがに10年以上キープコンセプトとなると
ちょっとデザインの時間的劣化は否めません。(ようするに飽きてきた)
ということでちょっと厳しめに78点ということで。
インテリア
ボタン類が少なくてシンプルになっおり、全体的にスッキリしてます。
全体を横切っているシルバーのパネルは案外安っぽさは無かったです。
ただ、メッシュ柄はやや余計な表面処理かな。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/042/813/770/dbfa611863.jpg?ct=1fb03124a11b)
※これは本国仕様のサンプル写真です。乗ったのは右ハンドル。
センターコンソールの樹脂部分がヘアラインっぽい表面になってるのは、結構安っぽい感じがします。
ナビは別途SIMカードが入るようになっており、空いてる駐車場や最近のニュースが調べられるらしいです。
ルームミラーはフレームレスでちょっと格好いいですね。
ただーし。
左足の狭さはほとんど解消されておらず、この点はいただけないですね。
いつも通りに乗ろうとしたらフロアに足がかかったので、乗り降りが少し高くなった気がします。
あとはシートの厚みが増してるような気がして、妙にシートポジションが高く感じました。
まあこれは新品なんで弾力が強いのかもしれません。
動力性能
乗り味ですが、サスはノーマルらしいです(アクティブサスというOPもある)。
旧A5に比べて、少し硬めで突き上げ感もありますが、まあほぼ同レベルかと。
こなれてくると変わってくるんじゃないでしょうか。
フロントのエンジンフードがデザイン上ふくらんでいるので、視界は妙に高い感じがします。
営業さんは視点が遠くになるように設計されてると言ってましたが、手前が見づらいとも言えるような?
パワー感は道路が渋滞してたのでちょっとだけしか試せませんでしたが、反応は良好でした。
2Lモデルなら、旧A5とだいたい同レベルかな?
![](https://pirana10.com/wp-content/uploads/2022/03/image.png)
その他
乗ったモデルはバーチャルコクピットでしたが、特に感動はしませんでした。
液晶メーターはボルボV40みたいに標準なら良いんですが、10万のOP設定はちょっと高い気がしました。
前モデルが7~8年とモデルサイクル長かったのにかなりのキープコンセプトで、
当時580万ぐらいだったモデルが、今は同等のモデルで680万と、かなり強気な値段設定。
あと、AudiとしてQuattro推しのはずなのに、550万ぐらいのFFモデルも設定されており
、差額の大きさを含めて、ちょっと微妙な気持ちになります。
旧A5のquattroの良さは、私が雪の降る地域なのもあって、
ものすごく実感してますので、FFが売れ線になるのは、モヤッとします。
まとめ
○キープコンセプトながら、相変わらず良いエクステリア
○スッキリとした内装デザイン。
○メチャメチャ進化はしてないけど乗り味も良い。
(ただし目線の高さは結構変わった気がする)
△樹脂パーツの安っぽさが目立つセンターコンソール
×超強気の価格設定でコスパはいまいち。
×相変わらず狭い左足
という感じです。
視線が高くなって、乗り味もちょっと変わった印象。
ただ個人的にはキープコンセプトの割に価格が高くなった事に首を傾げます。
そのぶんFFが安いのかもしれませんが、
そもそもその価格ならBMW4シリグランクーペという魅惑のFRがあるのに、AudiとしてQuattroで勝負しなくて良いのか?と思いました。
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