ベランダ・バルコニーは省きましたが―
最近の家造りで意見が真っ二つに分かれるのが「ベランダ・バルコニー要るのか」問題。
私の家では付ませんでしたが、家の形状や立地によってはあると良いなぁと思います。
そんなベランダ・バルコニーについて
採用するポイント・省く理由についてご紹介します。
ベランダ・バルコニーの採用検討するポイント
物干しスペースとして欲しい
ベランダといえば物干し。
定番ですよね。
しかし、これだけの理由でベランダを付けるのは
今新築を建てるのに、あまりオススメではない理由です。
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今どきの家はドラム式洗濯機や乾燥機、家事室、ランドリールーム、浴室乾燥、サンルーム等を使って、
一階で洗濯・物干しを完結する家が増えてます。
家事の負担を減らすのも新築の重要課題だと思いますので、
洗濯して濡れた重い服を二階まで持っていく負担はなるべく避けたい所。
布団を干したい場合は、壁に布団干し用の金具を付ければ可能ですし、
布団乾燥機を使うという手段もあります。
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ということで、物干しスペースだけのためにバルコニー・ベランダをつけるのは、
後述するメンテナンス・雨漏りリスクを考えると、あまりオススメでは有りません。
ただし、都会の狭小土地や周囲環境の都合で、乾燥器や室内干しが出来ない場合、
物干しスペースを2階に持ってくる必要がある場合もありえます。
この場合は、素直に付けちゃいましょう。
(上記の乾燥手段や場所が全て不可になる可能性はすごく低いとは思うのですが)
見晴らしと屋外を楽しむ
これも周囲の環境によりますが、二階に見晴らしのよい屋外スペースを作って
見晴らしの良いバルコニーでティータイムやBBQを楽しむのはマイホームを持つ醍醐味だと思います。
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と思うものの、それを5年10年と楽しむ自信があるか、というのが悩ましい所。
2階までお茶や食事を持って行ってまで楽しむとなると、
かなりのアウトドア好きじゃないかと思います。
バルコニーの防水メンテナンスは家にとって一生乗っかかってくるので、
10年後に飽きてそうなら付けない方が無難です。
ただし、二階リビングなら話は別です。
飲み物片手にさっとバルコニーに出る、なんてのは二階にリビングがあるならサッと外に出られて優雅です。
スペースが小さくても有意義に使えますし、二階リビングならむしろ付けたいオプションですね。
もしティータイムや食事をガッツリ楽しむ場合、
1畳程度のスペースでは足りないので少し大きめにスペースを取ると良いと思います。
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家のデザインアクセントとして
総二階の家では単調な外観になりがちになるので、
バルコニーを使って外観デザインのアクセントとするのは定番のデザイン手法です。
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デザインとランニングコストは、個人の価値観で天秤に載せてもらうしか無いので、
どちらが優先されるということは無いと思います。
単調な外観を嫌ってバルコニーをつけるなら、
下屋(1階の屋根)をかけるという選択肢もあるので、検討してみると良いと思います。
(これはこれでコストアップしますが)
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今度はベランダバルコニーのデメリットについてです。
建築コストが上がる
バルコニーをつけるとなると、
ただの外壁ではなく防水床や排水の加工も必要になります。
広さにもよりますが、50万ぐらいのコストアップになると思います。
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ランニングコストも必要
外壁でも屋根でも無い部分が外にさらされるので、
防水加工に対して、10年・20年単位でメンテナンスが必要になります。
バルコニーの大きさにもよりますが、
10~20万程度のメンテナンス費を見込んでおく必要があります。
雨漏りリスクが若干ある
屋根や外壁に比べるとやっぱり雨漏りリスクはすこしあるようです。
ただ最近の家なら、ノウハウもしっかりしてると思いますので
大手のメーカーやちゃんとした工務店ならまず問題ないと思います。
掃除が必要
雨風で砂や泥が舞い込んでくることは避けられないので、時々水洗いが必要です。
2階に水栓があると楽に掃除できますので、バルコニー有りなら付けておくと便利です。
ホースが付けられるとなお便利です。
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あと、周囲に木々が有るかどうかはかなり重要でして、
木の位置や風向きによっては秋冬に大量の葉っぱが貯まることがあります。
私の知人は6畳くらいの大きめバルコニーを街路樹のある通り近くに設置したため、
イチョウの葉っぱがとんでもなく貯まってしまうと嘆いていました。
もちろん掃除くらいするよ、ということなら何の問題も有りませんが、
二階の泥や葉っぱの掃除って、結構面倒だと思います。
掃除を簡単にするため、インナーバルコニー(屋根をつける)にしておいて、
後からポリカ等の壁を付けておくと、掃除はかなり楽出来ると思います。
まとめ
バルコニー・ベランダを付ける理由について考えてみました。
洗濯や布団干しだけの目的で付けるのはあまりオススメではないですが、
2階リビングや周囲環境等によってはアリかと思います。
BBQやティータイムを楽しむ派にとっては代えがたいスペースなので、
設置すると持ち家のロマンが広がります。
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ただし掃除の手間とメンテナンス費用が必要なことは念頭においておいて下さい。
特に風を受ける側にバルコニーを付けると砂や葉っぱが溜まるので、周囲環境をよく見て設置検討することを強くオススメします。
新築マイホームを検討される方はおそらく10年20年、もっと長く住むことを想定して検討していると思います。
10年後の心境とか想像しづらいとは思いますが、
削除も追加もしづらい部分なので、よくよく検討してみて下さい。
ちなみに私の家では、1階家事室が室内物干し部屋で乾燥機も設置しており、布団は乾燥機と物干し金具で干しているので物干しスペースとしては不要でした。
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そもそも二階が物置・寝室に特化しているため、
二階でくつろぐという事はあまり無いのでバルコニー・ベランダは設置しませんでした。
見晴らしのいいバルコニーでビール片手に夕涼み、というマイホームとしてのロマンに未練もあるのですが、二階に上がってまでしょっちゅうやらんかな、と判断しました。
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10年後にどう思っているか、このブログが続いていたら感想を書くかもしれません、、、?
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