住宅価格が上がってる?!
新築住宅の平均価格はここ10年くらいで1~2割上がってるという、
悲しい事実があります。サラリーマンの給料はいっこうに上がらないというのに。
消費税が増税されたこともあるのでしょうが、他にも事情が有るみたいです。
住宅の価格が上がる中、何を考えてメーカー選びをするのが良いのか、考えてみました。
住宅の価格って近年、めきめきめきーって上がってます。
メーカー坪単価の平均価格でも、10年前に70万円ぐらいだったメーカーが
今では85~90万円になってたりします。
理由の一つとしては消費税の増税があるでしょう。
2014年に5→8%、2019年に8→10%になってます。
坪単価は、消費税抜きの価格で計算しているので、
「増税関係有るの?」と思われるかもしれません。
でもメーカーや工務店が調達する部材の多くは購入品で、
例えば釘を買うにも消費税、キッチンだって消費税、玄関ドアだって消費税が乗ってます。
輸送費だって消費税が乗ってますからね。
(キッチンとかはひょっとすると、直接納品と言う形で二重課税にならないかもしれませんが)
メーカーが一旦購入する物には全て消費税が乗ってますので、
それこそハウスメーカーのオフィスで使用されてるペン一つだって高くなってるわけです。
そうやって部材の調達費、メーカーや工務店の固定費増加の分、
きっちり値上がってる背景があると思われます。
もう一つ背景にあるのは住宅着工件数が、年々減っているという背景です。
リーマンショック前2005年で130万件だったのが、
コロナ直前の2019年で88万件となっています。
原因は、少子化もあると思いますが、人口の大都会一極集中、2~4人家族なのでマイホーム不要論など、
いくつか考えられると思います。
では、件数が減ってくるとどうなるか。
数は売れないがハウスメーカーは規模を維持したい
↓
価格を上げるしか無い
↓
家を建てる人はますます減る
という負のスパイラルが起きつつあるようです。
そんな背景もあって、近年の坪単価上昇が起きてるみたいです。
そして2021年、さらに悪いことにウッドショックという世界的な木材不足が起きています。
これはアメリカや中国といった大国での木材需要が急激に上昇し、
しかもコロナの影響で輸送が滞っているため木材の急激な価格上昇が起きているようです。
実際、木材の価格は2~4倍にハネ上がってるらしく、
住宅系の情報サイトを見ていても2021年の5月現在、
すでに木材調達料として+100万ぐらいが見積もりに入ったりするケースもあるようです。
そして、ここが重要なのですが、価格を上げたい住宅業界からすると、
このウッドショックが終わっても価格は据え置いてくる可能性が高いと思います。
つまり、待ってても価格上昇は止まらないのではないか、というのが私の予測です。
この価格上昇は住宅業界全体の話なので割り切っていくしかないのですが、
こんな状態で家を建てる場合、考慮するのは以下の2点を考えてみて下さい。
・住宅は経済にも影響するため、補助等をしっかり活用しましょう。
すまい給付金、ZEH、グリーン税制、贈与税免除など、
それぞれの方の状況で使える補助は違うと思いますが、
メーカーや工務店の詳しい方に相談してみて下さい。
・価格上昇すれば住宅メーカーや工務店がだんだん淘汰されて、
統廃合されたり潰れる会社もも出てくるのではと予想されます。
そういう意味では、ミサワホームはトヨタホーム・パナホーム連合に入った事を良い事ととらえ、
ミサワにしたという面もあります。
住宅会社とは10年20年と付き合っていく事になると思いますので、
これからメーカーを選ぶ方は、会社の規模なども選択の材料にしてみると良いと思いますよ。
あとは新築にこだわる必要もないのかな、と思います。
10年落ちぐらいの中古物件でも1000万以上は安く買えると思います。
その1000万は別の事に使って人生を豊かにするのは大いに「アリ」だと、私は考えています。
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あとは駄文ですが、、、
実は消費税って100万の物に対して10万が税金として上乗せされるのではなく、
100万の中身も代理店や商社を通せば通すほど消費税が加算されるので、
二重三重に税金払ってる状態なんですよね。
消費税って、用途は社会保障と言いつつ、実は8割の用途は法人税減税目的で貧富の差をより拡大させるわ、
日本のものづくりは部材調達コストがUPしまくって国際競争力低下するわで、
日本景気にブレーキをかける本当に悪税と思います。
このブログでそんなスケールの大きい事を悩んでも仕方有りませんけどね。
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