一条工務店・4つの注意点

前回は一条工務店の特徴をご紹介しましたが、
一条工務店は普通のハウスメーカーとは結構違う点があり、
選ぶ際には要注意な部分もあります。

今回は私が選ばなかった理由も交えて、注意点についてご紹介します。

まあ主観で書いてますが、施主さんは不愉快な思いをされるかもしれませんので、そっ閉じ推奨です。

出典:一条工務店


住宅設備は一条製

これがかなり個性的な特徴でして、キッチン・トイレに関しては完全に一条工務店製の物になります。

これは完全なデメリットというわけではなく、
全部一条製にしてコストダウンすることでコスパはかなり良いようです。

ただ、TOTO、LIXIL、Panasonic、クリナップ、トクラス、タカラ、キッチンハウス等の
有力メーカーの商品を検討する余地もなく家造りをするのなんて楽しみがなさすぎませんか?

各メーカー、さすが日夜研究開発をしている専門メーカーだけあって、
色々と魅力的な機能や特徴を持っているんですよね。

まあ逆に悩むのが嫌って方には理解しにくいかもしれませんが、
せっかくのマイホームづくりなんでキッチンやトイレも気に入った物にしたいじゃないですか。

実際こういった設備系メーカーの展示場に行って選ぶのって、
マイホームづくりの楽しい時期でもありますからね~(悩ましい時期でもありますが)。

工場生産ではあるが、、、

一条工務店はワリとユニット製法に力を入れているメーカーでして、
このあたりはミサワホームに通じる部分でもあります。

工場は日本とフィリピンにあるようです。
木材はアメリカ産だったりフィリピン産でかなりコストダウン重視の材料調達と言わざるをえない感じ。

出来上がったユニットを船で輸送するのも、潮風に当たってそうでなんとなく劣化しそうなイメージもあります。
(これは個人の勝手な感想ですが)

少なくともミサワホームの「均一な年輪を狙ってフィンランド産を使う」
という木材への熱い想いはあまり感じられませんでした。

会社が急激に大きくなった弊害も?

一条工務店は元々大きい会社だったとは言え、
ここ15年位で急激に規模の大きくなった会社です。

売上推移で言えば、2008年で2000億→2018年で4000億という具合。

その急拡大に合わせて人員も急激に増えたこともあってか、
営業さんやモデルハウスの人のレベルがかなりまちまちな気がします。

良い営業さんもいるのですが、強引だったり大人しかったりというような、
「この人ちょっとなぁ、、、」という営業さんもいたりしました。

あと、急拡大した推進力の要因なのかもしれませんが、
宣伝やモデルハウスの呼び込みもちょっとしつこいです。

住宅展示場をのんびり歩いてて呼び込みをしてくるのは、高確率で一条工務店なんですよねー。
断るの面倒です。

デザインはそこそこ

耐震性や断熱性を重視しているため、間取りや窓の形状にかなり制限があるのは前述の通りです。

これらの制約は家の外観デザインにも影響します。
構造的に強い、総二階になる商品が多いとの事。

この制限をうまく外観に落とし込む設計が求められるのですが、
やっぱりそうそううまく行かない事もあるようです。

そういう制約の元で家を作る会社なので
デザイン意識はミサワホームや住友林業なんかに比べるとどうしても少し低い傾向にあります。

そもそも、あんまり力を入れてない感じで、デザインで勝負する会社ではないという事なんですけどね。


とまあ、一条工務店について注意点を主観で紹介させていただきました。

家に対して求めるポイントが他のハウスメーカーとは違うわけで、
性能を求めるなら最有力になるのは間違いありません。

ただし、一条ルールや住宅設備を選べないなど、
後から後悔しかねない独特のデメリットがありますので注意が必要
です。

日本の住宅メーカーの中で実はかなり異色の会社なので、
よくよく知った上で選んでほしい会社です。

でも住宅展示場で初心者が呼び込みで吸い寄せられるのも一条なので、
初心者が引っかかりやすい(言い方悪いですが)一条なんですよねー。

最後に個人的に考える、一条工務店に向いている人・向いてない人は、、、

◯向いている人
・断熱性や耐震性の優先度が高い
・床暖房導入を前向きに考えている
・住宅設備にそれほどこだわりがない

×向いてない人
・キッチンやトイレをちゃんと選びたい人
・外観にこだわりたい人
・間取りに制約が無い方が良い