平屋って結構良いよね
今回は平屋について。
私の家は二階建てですが、いくつかのハウスメーカーから平屋の提案を頂いたこともあり、
実際「結構アリだな」と真剣に検討したこともあります。
最近流行っているというのもありますし、
そんな平屋のメリットとデメリットを2回に分けてお送りしてみます。
個人的な見解で、ちょっと変わった視点も含んでいますので、
検討中の方の参考になれば幸いです。
平屋のメリット
動線が楽になる
二階に上がらなくて済むのは、生活上で結構楽な構造です。
最近は家事動線で2階に行かないようにする間取りも多いですが、
2階をそもそも無くしてしまえば階段を昇り降りする必要がなくなります。
特に高齢になった時に、2階まで行ったり来たりする必要がないのは楽ですよね。
幼児が転落するリスクを心配しなくて良いのも良い点です。
まあ階段の昇り降りくらいの運動は日常に取り入れるべきとか、
幼児が結構楽しんで登ったりするという考えも無くはないですが、この点はメリットのほうが大きいと思います。
階段に使うコストとスペースを減らせる
当然ですが平屋なので階段はなくなります。
階段が無くなるということは、そのスペースを減らせます。
ハウスメーカーによりますが、
1階と2階をあわせて坪単価1坪近く減らせる算段になりますし、
階段自体で価格を出している場合でもコストダウンできることは間違いありません。
トイレを1個で済ませられるかもしれない
2階トイレの必要・不要の議論はありますが、2階トイレが省ける分さらにコストダウン出来ます。
まあ家の広さや、家族が多い場合を想定すると、平屋でもトイレ2個にすることは十分ありえますし、
1個だと非常時にこまる場合もありますから2個設置するパターンもありえます。
その場合、男性の立ち小用と通常のトイレを併設という手もあります。
男性の座り小は、前立腺肥大リスクもあるとかなんとか。
まあこのへんは専門外なので止めときますが、家族の男女比次第では検討するのもありかもしれません。
いろいろな設備も省略出来るかもしれない
全館空調なんかは1階~2階をつなぐためにスペースが必要ですが、
平屋なら床下か天井を使うだけで全館空調が出来るようになります。
また換気システムも1階2階にそれぞれ付ける必要はないですし(サイズは大きくなるかも)、
水道系も2階へ上げる必要がないので、パイプスペースを設ける必要はありません。
この辺もコストダウンが狙える要因になりそうです。
面積が大きい家になるので寄棟が似合う
最近の家は少子化の影響もあり、コンパクトにまとめる傾向があります。
そのせいもあってか寄棟にしない家が多いようです。
これはコンパクトな家だと寄棟が似合わない・コストだけ上がる、というデメリットがあると思われます。
その点、平屋の雄大な家構えには寄棟がよく似合います。
まあこれはメリットというか選択肢が増えるという面で、メリットとしてご紹介しました。
ちなみに平屋は面積が大きいので、寄棟にすることで屋根の中の空洞部分を減らせます。
メーカー次第ではコストダウンになるかもしれませんが、
寄棟自体がコストアップ要因なので、これはなんとも言えないところです。
ちなみに家自体の面積も大きくなるので、同じコストの2階建ての家より
立派な家に見えるというのは寄棟でなくても期待できる効果です。
外壁メンテナンスのコストを抑えられる
サイディング外壁や塗り壁では10~20年に一回、目地の交換や塗装し直しのメンテナンスが発生しますが、
ここで大きくコストが上がるのが足場を組む費用です。
むしろ足場の費用のほうが髙いぐらいなので、この費用が平屋だと大きく下がる事が期待できます。
メンテナンス費用が高いからタイル外壁にする方も多いですが、
高コストなタイル外壁を選ばなくてもメンテナンスコストを抑えられれば、外壁の選択肢を増やせます。
地震に強いかもしれない
家の構造次第ではありますが、2階建てではないため地震が来ても安定しており、崩壊しづらいことは期待できます。
(ただし、リビングを大空間にすると話が変わるかも)
地盤に対しても単位面積あたりの重量は2階建てより少ないので、
地盤沈下も起きにくく、傾きにくいと思われます。(保証はできませんよ)
ただ、屋根面積が広い分、瓦にすると屋根の重量が重くなり、落下する物のリスクは増えるかもしれません。
それでも二階から落ちてくるより怪我のリスクは下がりそうです。
ご近所が嬉しい
ご近所さんからすると、視界や日照権を阻害されないので嬉しく思われます。
逆に2階建てが並ぶ区画で唐突に3階建てを建てると悪目立ちするし、
日照権を阻害されると、かなり嫌な目で見られます。
いくら法律で認められていると言っても、
長年付き合うご近所さんからスタート時点でうとましく思われるか好ましく思われるかは大事ですよね。
まあ最近はドライなご近所付き合いが多いですが、
ご近所ガチャで好感を持ってもらえると嬉しい、という方もいませんかね??
その点、平屋はかなり好感度が高いと思われます。
というわけで平屋のメリットをご紹介しました。
どちらかと言えば郊外の少し広い土地で検討される方が多いと思いますが、
メリットも多い形の家だと思います。
特に広い土地の場合は、家の面積が小さいと広大な庭をどうメンテナンスするかが大きな課題になってしまうので、
いっそ家で埋めてしまうという意味でも選択肢になると思います。
あとは昔に比べて少子化&来客を考慮しないという背景もあるので、
部屋数が少ないならいっそ平屋で十分という流れもあると思います。
「平屋という贅沢」というキャッチコピーがありますが、
どちらかと言えば最近のコンパクトな傾向の家なら平屋で十分、もしくは平屋が最適解というのが本音かなとも。
人口減で土地が余れば、ますますこの傾向は加速しそうですが、
一応デメリットや注意点も有ると思うので次回は注意点も含めてご紹介します。
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