木造住宅はここが良い!

2023年4月13日

前回、鉄骨の良いところを紹介していると、鉄骨の良いところに改めて気付かされました。

でも、日本の家屋は木造が多いのは何故なのか、やっぱりそれなりの理由も有るんです。
今回は木造のメリット5選です。

木造の良いところ5選
・断熱性が良い
・気密性が良い
・全焼したとき倒壊しにくい
・耐震性(制震性)に優れる
・価格は安い(ただしメーカーによる)

・断熱性能

木と鉄、どちらが熱を通しやすいかといえば、圧倒的に鉄のほうが熱を伝えやすいです。
なんと鉄は木の400倍も熱を伝達します。

家の外が寒ければ、当然その冷たさは家の内部構造に伝わりやすくなります。

最近の鉄骨は断熱材を巻いてる物もあるそうですが、
木造と同等というのはちょっと難しいのではないかと思います。

・気密性能

気密性能は鉄骨のほうが精密に作れるから鉄骨のほうが良さそう、
と思いきや、夏と冬の温度差によって、鉄は膨張したりするので、どうしても隙間を作って建築されるらしいです。

家の気密性能を示す数値として「C値」というのがありますが、
鉄骨系のメーカーはこの数値をあまり公表したがらないようです。
(まあミサワホームも公表してないのですが)

全焼した時、倒壊リスク低い

火災に強いのは当然鉄骨と思ったのですが、実際に火災で危険なのは、鉄骨だそうです。

木造住宅は火災で燃えそうですが、
実際には重要な柱などは表面が炭になった後、内部まで燃えることが出来ないので、
2階が倒壊しにくいみたいです。

ところが鉄骨は一定の融点に達すると曲がってしまうため、火災時に倒壊する恐れがあるそうです。

ただし、火災自体になりにくいのは鉄骨なので、火災保険は鉄骨のほうが安いです。
(木造でも壁工法の場合は火災保険が安くなります。詳しくは↓こちら)

・耐震性(制震性)

鉄骨のほうが構造がガッチリしている分、
揺れが伝わりやすいので地震を感じやすいみたいです。

耐震性で鉄骨が劣るということはありませんが、
揺れを大きく感じるというのは、家具の転倒にもつながるのでちょっと怖いですね。

・価格

同じメーカーなら木造の方が安くなるようです。
鉄骨と木造、両方やってるセキスイハイムで
「なるべく安く建てたい」という条件で提案してもらうと、
木造の見積もりを出してくれましたし、坪単価で5~10万ぐらい違うとの事。

ただ、そこまでの価格差があるわけではなく、
はっきり言ってメーカーの違いでの価格差の方が大きいです。

さらに、鉄骨住宅は重量が重くなるため、
地盤強化費用が高くなりがちな傾向も有るみたいです。

中古で売却する事も視野にいれると、ちょっと話がややこしくなります。

基本的に10年ぐらいまではそれほど差はないのですが、
10~30年ぐらいとなると、木材はなんとなく心配になる方が多いのか、
鉄骨の方が若干価値が上がるようです。

でも30年後ともなると、中古価値はほぼゼロになるので、
今度は逆に鉄骨のほうが処分費用が大きくかかってくるので、
逆転現象が起きることになります。

「一生住むから関係ない」とおっしゃる方もいるかも知れませんが、
家族、仕事、災害など、長い人生には何があるかわかりませんので、
色んな可能性も考慮しておくと良いのではないでしょうか


で、結局どっちが良いのかな、と考えた結果、私は木造にしました。

住んでいる地域が少し雪も降るようなエリアなので、
やっぱり断熱性や気密性の部分はちょっと無視出来ないなぁ、と。

あと新築の時の木材の匂いというのも結構好きな部分ですね。

鉄骨は3階建てや大きい部屋を作る時に真価を発揮し、
そうでなければ基本的には木造がいいんじゃないかなぁ、
というのが個人的な見解ですが、いかがでしょうか?

ミサワホームで建てたのでだいぶ木造寄りの意見かもしれないので、
違った視点もあればコメントいただけると嬉しいです。