キッチントップの材質選び

2022年6月5日

今回はキッチン選びの悩みどころ、
キッチントップとシンクの素材を何にするか問題です。

人工大理石とステンレスが一般的ですが、
他にも種類があるので、今回は色々な種類について特徴をご紹介して、
次回は人工大理石とステンレスの比較をしてみようと思います。


・大理石、人造大理石
・セラミック
・ホーローキッチン
・人工大理石(アクリル系/ポリエステル系)
・ステンレス

・セラミック

セラミックは無機物を焼結で固めた材質になります。
石とかガラスに近い物というと、イメージしやすいかと思います。

熱や汚れに強く、キッチンとしての機能性や耐久性は良いですが、
硬いものを落としたりして、割れたり欠けたりには気をつける必要があります。
シンクやキッチントップが硬すぎて、食器のほうが割れることも。

キッチンワークトップとしてはかなり高価な部類で、
ヨーロッパのメーカーや各メーカーのフラグシップ製品に使われたりしています。

ちなみにクリナップだと、スタンダードモデルにオプションで付けることが出来るようでしたが、
60万のキッチンに+30万ぐらいのオプションを付ける事になります。
(DEKTONという商品です)

ステンレスや人工大理石と比べるには価格帯が違うので、
比較対象にはちょっとなりにくいかもしれません。

・ホーロー

ホーローというのはタカラスタンダード株式会社が得意とする材料で、
鉄などの金属にガラス系釉薬を塗って高級感を高めた物です。

独特な高級感と、高い耐久性を持ちますが、
サビる可能性があるためキッチントップやシンクに使うことは無いようなので、
今回は除外します。

・大理石と人造大理石

人造大理石と人工大理石は、名前は似てますけど、
人工大理石に石の要素は一切なく、元素レベルで違う物質なので、要注意です。

大理石や人造大理石は、本物の天然石を使ってます。

大理石は天然の石なので水、酸性、アルカリ性に弱く、表面が荒れやすく、
メンテナンスや耐久性の問題で、キッチンにはあまり使われてないようです。

人造大理石は細かく砕いた大理石を樹脂で固めたもので、
人工大理石に近い特性のようです。
結構珍しい材料になりますが、トクラスやタカラでは人造大理石を選択出来ます。

・人工大理石

アクリル系、ポリエステル系などがありますが、
最近のキッチンにはより耐熱性や質感が優れているアクリル系を使っているようです。

基本的には樹脂なのでプラスチックの親戚みたいな物になります。
固い感じは石っぽいですが、ちょっと名前が紛らわしいので止めて欲しいですよね。
アクリストンとかコーリアンという製品で販売されてます。

色合いの選択肢が多く、白を選択して明るいキッチンを演出する事も出来ます。
ただし、ちょっと耐久性には難ありのようです。

だいたい、どこのキッチンメーカーでも選択可能です。
メーカーに寄りますがステンレスに比べると+10万ぐらいになります。
(TOTOのクリスタルキッチンはもっと高額です)

・ステンレス

昔ながらのキッチンで使用されており、今更説明も不要かと思います。

ステンレスというのは、鉄にクロムやニッケルを混ぜた金属で、
常に「ステンレス皮膜」という被膜を生成しているため、酸化してサビない金属です。

そのため、「ステイン(汚れ)レス(無い)」という名前がついています。

ステンレスには材料の良し悪しもあり、硬さや柔軟性、ステンレス被膜の強度などは、
種類によって異なるようです

とても耐久性は高く、レストランの厨房なんかはだいたいステンレスなので、
ガシガシ使う場合はオススメの材質です。

こちらもだいたいどこのキッチンメーカでも取り扱いがありますが、
とりわけクリナップはステンレスに対するこだわりの強いメーカーとなります。


キッチン材質についてご紹介しました。
種類が多くて目移りしてしまいますねー。

セラミックはちょっと価格が高いので別ランクですし、
次回はよく比較対象になる人工大理石とステンレスについて、
徹底比較してみます。

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