💻【レビュー】愛用のPanasonic「レッツノート」を徹底比較!歴代14インチモデルの変遷
今回は、私が長年愛用しているノートPC、Panasonicの「レッツノート」について語ります。
先日、ついに新しいモデルに買い替えたのを機に、新旧モデルのレビューと、長年使ってきた歴代モデルとの比較をしてみたいと思います。
各世代でCPUやメモリの性能差はありますが、本記事ではその点はいったん置いておき、筐体やデバイスとしての使い勝手、設計思想に焦点を当てて評価・比較を行います。
なお、私は図面などを大きな画面で見たい派のため、14インチのやや大きめなモデルを選び続けています。
小さめの13インチクラスは登場しませんので、あらかじめご了承ください。

出展:Panasonic
💻レッツノートとは
レッツノートは、2000年代頃からPanasonicが販売しているノートPCの商品名です。 他のノートPCとは一線を画すコンセプトで、その最大の特徴は「とにかく丈夫であること」。内部の基板の固定方法にも工夫が凝らされており、ラフな使い方をしても簡単に壊れません。
以前使っていたThinkPad、Mebius、Vaio、Dynabookは、だいたい5年ほどで故障(※)しましたが、これまで使ってきたレッツノートは4台とも故障したことがありません。
(※ ThinkPadは時計の狂い、Mebiusは電源不良、Vaioは冷却ファンの破損、DynabookはHDD読み込み不可で、それぞれ寿命を迎えました。)
インターフェース類も充実しているのが魅力です。フルサイズのSDカードスロット、回転式端子の電源供給、こだわりのキーボード、特徴的な円形パッド(くるくるパッド)、VGA端子など、随所にユーザーの使い勝手へのこだわりが感じられるノートPCです。
その分、お値段は高めです。おおむねその世代のノートPCのトップクラスの価格帯で、だいたい25~30万円程度が目安となっています。(プレミアムモデルだと40万円近くになります。)
🌟私が使ってきた14インチモデルの変遷
私が愛用してきた14インチモデルは、以下の通りです。
- CF-F
- CF-LX
- CF-LV
- CF-FV
- (最新モデルとして)CF-FC
最近出たCF-FCは知人が使っているため、触らせてもらいましたので、それらを含めてレビューします。
CF-F(2009年購入)
「世にも奇妙なハンドル付きノートPC」という異名が似合うモデルです。かなり頑強なハンドルが付いており、筐体の厚さも今の倍以上あるような武骨さがあります。

しかし、このハンドルが非常に使いやすく、持ち運び時の利便性は抜群でした。背面側にゴム足が回り込んでいるなど、工夫や作り込みが光る、個人的にかなりお気に入りの一台です。
CF-LX(2014年購入)
個人的に「レッツノートの魂を失いかけた」と感じたのがこのモデルです。長年の特徴であった円形パッドが、この世代で四角になってしまいました。

円形パッドの利点は、くるくる回して長文のスクロールがしやすい(プログラム閲覧時などに便利)ことや、キーボード操作中に手が触れにくいことでした。
5年ほど使いましたが、最後まで手に馴染まなかったなぁ、というのが正直なところです。
CF-LV(2019年購入)
LXモデルの不評を受けてか、パッドが再び円形に戻ったモデルです。

「レッツノートの長所をちゃんと備えた優等生」といった印象で、6年ほど活躍してくれました。ただ、今となっては16:9のワイド画面は少し古く感じますし、横方向の画面を使い切れていたかというと、そうでもない気がします。
CF-FV (2025年購入)

筐体が薄くなり、画面がワイドな16:9から3:2のスクエアに近い形状へと一気に刷新された世代です。持ち運びもしやすくなり、画面が縦に長くなったことで、プログラム書くときやスプレッドシート編集などの上下の作業領域が格段に広がり、3:2への変更は英断だったと高く評価しています。
前のCF-LVや最新のCF-FCでは、液晶のヒンジが液晶側だったのに対しFVだけヒンジが本体側についており、
液晶の上下方向の大画面化する工夫が効いてます。
液晶を開いた時、天板が机にぶつからないようゴムも付いててさすがの配慮です。

解像度は若干向上しているのですが、TrueTypeじゃないフォントはボヤッとして見えてしまうので、
もう少し高解像度だと嬉しいかも。
電源線を抜くと明らかにCPUの挙動が重くなり、ファンの動きも抑制されているようです。
電源管理系の設定をいじって、レッツノーツのサポートにも相談したのですが、Windows11の仕様との回答でした。
電源線抜くとコンパイル時間が 90秒→150秒ぐらいに遅くなるのでここはちょっとイマイチな点です。
放熱が左側面でなく、上面になったので手が生暖かくなることはなくなったのは良いですね。

大きくフラットになったホイールパッドですが、キーボード打つ時手のひらが干渉するか心配でしたが問題なし。
ただ、CF-FVの小さいパッドに慣れてるせいか、大きいパッドを使いこなせて無い感はあります。
SDカードはフルサイズが使えるのがやっぱり良いところ。
しかもカードを収めてもカードがはみ出ないので、持ち運びに干渉しないのがまた便利なんですよねー。

ちょっとした短所はあるものの、全体として個人的には「進化したレッツノート」として、
非常に満足度の高いモデルです。
CF-FC(最新モデル・未購入)
2025年秋にモデルチェンジした最新モデルですが、前モデルのFVに比べて、進化ポイントがあまり感じられませんでした。

特に、SDカードスロットとVGA端子の廃止は、レッツノートの「志の高さ」が失われたと感じるポイントです。
- SDカードスロットは一眼レフカメラを使うとき便利
- VGA端子は、地方の講演などで未だにRGB端子のプロジェクターを使う場面があるため残されていた
実際、私はSDカードを多用するため、削除されたことは次回からレッツノートを選べないほどの痛手です。
また、USB Type-Aが2個に減ったのに対し、Type-Cが増えているわけでもなく、単純にインターフェースが削除されています。
VGAは使わないのでいいですが、全体的に削られた部分が目立ちます。
筐体の強度自体はだいぶ上がってるようですが、強度重視して、インターフェースが省かれてるのはユーザーが望む所とは思えません、、。元々結構強度あるわけですしねぇ。
あと、ACアダプタ付いてないのもいただけない。USB-CのPD端子ではレッツノートの向きを変えられる電源端子の良さが享受できないんですよね。
画面も3:2(15:10)から16:10へとワイド画面寄りになってしまったのも、個人的には若干イマイチに感じます。
バッテリーがネジ固定になった点については賛否両論ありそうですが、
頻繁に交換する場面は少ないためこれで強度が上がるならまあ良いかな。
でもまあ、全体的に筐体としては退化した点が目立ちます。
「設計に大幅な妥協が見られるレッツノート」という印象で、「こだわりの無いレッツなんて、もうレッツじゃねぇよ」と嘆いています。
LXがLVになった時のように、また使い勝手が改善されることを祈りつつ、私としてはFVをとにかく長持ちさせて使っていこうと考えております。
✅まとめ
というわけで、歴代レッツノート(14インチ)のレビューでした。
各世代で様々な特徴や変遷があり、徐々に変化しているのが分かります。
個人的には取手付きのCF-Fはかなり気に入っていたのですが、後継モデルが出ていないところを見ると、おそらく少数派のニーズだったのでしょう。
レッツノートは、とにかく衝撃に強い、熱設計もしっかりしており長寿命という点で替えがききません。取っ手付きのCF-Fは、購入から16年経った今でも、ローカルでの実験用として現役で使っています。
最新モデルのCF-FCは、個人的に仕様がイマイチなものの、もちろん問題なく使える人も多いと思います。「頑丈で長く使いたい」という派の人には、高価ではありますが、引き続きおすすめできる一台です。
以下、まとめの表です。
| モデル名 | 購入時期 | 画面サイズ比 | パッド形状 | 特徴/機能 | 評価(要約) |
| CF-F | 2009年頃 | 16:10 | 円形 (くるくるパッド) | 頑強なハンドル付き、分厚い筐体 | 「世にも奇妙なハンドル付きノートPC」、非常に気に入っていた。 |
| CF-LX | 2014年頃 | 16:9(ワイド) | 四角 | パッドが四角い | 「レッツノートの魂を失いかけた」、パッドが手に馴染まず。 |
| CF-LV | 2019年頃 | 16:9(ワイド) | 円形 (くるくるパッド) に戻る | 一般的なレッツノートのIF | 「レッツノートの長所を備えた優等生」、パッドが戻り満足度が高い。 |
| CF-FV | 2025年頃 | 3:2(スクエア寄り) | フラットな円形(大きくフラット) | 筐体が薄型化、画面の縦領域が広い | 「さらに進化したレッツノート」、3:2画面は英断と高く評価。 |
| CF-FC | 2025年秋 (最新) | 16:10 | フラットな円形 | SDカードスロット廃止、VGA端子廃止、 USB Type-Aが2個に減少 | 「設計に大幅な妥協が見られる」、尖った特徴がなく退化が目立つと嘆いている。 |







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