オデッセイ購入レビュー【内装編】
オデッセイの購入レビュー最終回です。
今回はミニバンの評価としてもっとも重要と言っても過言ではない内装と使い勝手編。
どうなのか見ていきましょう。

出典:ホンダ技研工業
運転席・助手席
運転席に乗り込む際ですが、低床設計のおかげでミニバンとしてはかなり乗り降りしやすいです。
でも175㎝の私が乗る際、少しシートの座面角を擦るように乗り降りしているので、
シートが経年で傷まないかは気になる所。
ハンドルの位置は奥行き高さ調整(手動)があるので、ポジションは設定しやすいです。
着座シートはファブリックと皮を組み合わせたような素材です。
ファブテクトという名前だそうで、水分を弾いて汚れにくいシートだそうです。

シート自体は柔らかさは結構弾力のある感じで座り心地は良いです。
位置調整は電動パワーシートで調整できますが、メモリー機能は無し。
まあウチはカミさんがほとんど運転しないので、メモリー機能は無くても問題ないですが、
運転交代するならあると便利だろうなーと思います。

メーター部は左7割ぐらいが液晶で、右側の残りが速度のメーターです。
フル液晶にそこまでこだわりも無いので全然オッケーです。
ただまあ、全面液晶ではないので左右の違いとかにコストダウン感は若干感じますが、機能的には十分です。
液晶部分は、回転数、燃費のほかにも色々表示が切り替えられますが、地図表示までは対応してないようです。
まだ乗り始めで実燃費を見たいので燃費表示にしてますが、
平均燃費が表示されっぱなしだとエコ運転に気を使いすぎるので、いずれ別のモードにしようと思ってます。

ギアチェンジのシフトはシフトレバー式です。動作はストレート。
最新モデルや現行ステップワゴンはボタン式シフトのようですが、
古い人間なのでレバーの方が安心感があります。
まあ最近の車(プリウスとか)みたいに、戻ってくるレバータイプよりは
ボタンの方が良さそうな気がします。
戻ってくるレバーは今どこにあるか、分かりにくいですからね。
最近の車のシフト操作は、各社が独特なので乗り換えた時やレンタカーで借りた時面倒そうだなと思ってウンザリします。

ひじ掛けは大型のアームレストがついており、センターコンソールは無く後席へアクセスできる方式です。
(センターコンソールはオプション。現行は標準だったかも?)

アームレストの角度調整できるのは良い所。

ただセンターコンソールBOXが無いのでかなり収納が少ないです。
運転席にはスマホを置く台とドリンクホルダー、ドアポケットだけ。
あんまりウォークスルーはしなさそうなので、センターコンソールに大きめのヤツが欲しい気もします。
でもウォークスルーする場所がカバンとか置くのには便利だったりしますので、一長一短ですかね。
(アルファード最新モデルはセンターコンソールですね)
あとドアポケットも浅くて容積も小さ目。
もう少しガッツリポケットがあると良いなぁと思いました。
エアコン類はタッチスイッチになってます。
それほど操作する頻度も多くないのでタッチでも良いんですが、ダイヤルの方が好みではあります。
まあボタン多いとタッチ式の方がコストも抑えれそうですし、デザインも考えると致し方ない所でしょうか。

ちなみにプラズマクラスター搭載だそうです。
ナビは11.4インチか9インチから選べるのですが、ウチのは9インチサイズです。
9インチでもなかなか大きいので、11.4インチは相当大きいのでしょうね。
解像度、操作の滑らかさは大満足という程ではないですが、結構良いなと思ってます。
機能はまだナビとBlueTooth音楽しか使ってないので、これからですかね。

※写真は11.4インチ
スピーカーは6スピーカと少な目ですが、純正ノーマルにしてはそんなに悪くない印象。
特に低音は頑張ってると思います。
フロントスピーカーとツィーターを変えたら結構良い感じなるかな?
と、いつか交換したろうとたくらんでます。
ダッシュボードはプラですが、こういう所ってアルファードは違うんですかね。
アウディはこの辺柔らかい素材になってました。さすがですね。
助手席のダッシュボードには木目調の収納があり、これが2021年以降で変わった大きな変更点です。
この木目パネルが各所にあしらわれており、
最近のホンダがよくやってる「車内にリビング要素を入れる」という演出になっています。
木目パネルの品質も良く出来ており、
全体的に高級感を出しつつ、落ち着いた雰囲気を出せていると思います。

ルームミラーは本当に普通で、液晶タイプとかのオプションも無し。
一応フレームは細くなってそうです。
ここまでアッサリしてると心置きなく社外品の大きいやつを付けられる、かな?
サングラスホルダーは一回開いて戻すと後席確認用の補助ミラーになり、
子供の様子が見れるので便利です。もう寝たかなー、とか。気が利いてますね。
ただ、鏡面がかなり小さいので、ちょっと見えづらいのは難点なのですが。
二列目と三列目
私の車は2列目がベンチタイプの3人掛けシートなので、あまり今時の高級ミニバンのような快適性はありません。
ひじ掛けも後席真ん中が倒れて出てくるだけですし、オットマンとかも特になし。
カミさんもそこまでの装備は求めておらず、広けりゃ良いぐらいの感覚なので、それなりに快適に過ごしているようです。
後席も低床なので、普通のミニバンに比べて10㎝ぐらい低いようです。
子供でも乗り降りがしやすく、お年寄りとかにも優しい構造となっています。

スライドドアにはこの2021年モデルだけ、手をかざすとドアが開くという機能が備わってます。
ただ、
手をかざす→ランプが手を認識してランプが流れるように点灯する→手を横に動かす
という3秒ぐらいかかる儀式が必要で、まあそんなに使わないかなーという気がしてます。
この機能があるせいで自動洗車機でドアが誤動作するという事故もあったみたいなので、ハッキリ言って要らない機能です。まあこういうホンダの挑戦的な提案は嫌いじゃないですけど。

3列目は一回しか乗ってませんが、大人3人が長時間座るには狭そうなものの、緊急用という程セコイ造りでもありません。
以前見に行ったCX-8よりは全然ゆったりした造りになってます。
そこはさすがに大きめミニバンの貫禄ですね。

荷室
リアハッチはグレードによって手動・電動に分かれます。
私のモデルは電動で、楽々開くので便利なのですがちょっと開閉スピードが遅いのが難点です。
リアバンパーに足入れでも動きます。
両手に荷物を持ってると便利と聞きますが、あんまりその状況が無くて「この機能があって良かった!」となる場面は今のところありません。

元々3列目は滅多に使わないので、どちらかと言えば収納状態が気になる所でしたが、
これが一般的によくある跳ね上げ式ではなく、床下格納式なのがオデッセイ・ステップワゴンの美点です。

ちなみにシートの格納操作はステップワゴンの方が楽らしく、進化しているそうです。
床下格納して、2列目を少し前にスライドすればワゴン車のようにフラットで使いやすい荷室になります。
何てったって見た目にスマートなのが良いですよね。
2列目シートを前の方にスライドすれば、ゴルフバッグを奥方向に置けます。
youtubeで紹介されてましたが、3列目のハンドルに棒をかける事でハンガーを設置する事も出来たりします。
跳ね上げシートだと出来ない車種もあるので、この点も良い所です。
高さが抑えられたミニバンなので、収納状態でゴルフバッグの縦置きは難しいようですけど
荷室の高さはかなりあるので何も気にせずポイポイ荷物が載せられるのはやっぱり便利です。

まとめ
というわけで長々とユーティリティについて評価しました。
前席の収納が少な目(これでも改善はされたようですが)なのが少し不満点ですが、
使い勝手はおおむね良好で、電動テールゲートなんかも便利です。
(ゴルフ場で降りなくてもゲートを開けるので、係の人にゴルフバッグをピックアップしてもらうのに便利)
2021モデルは2列目のシート調整の手動調整が多く、この辺は少し上級ミニバンとしては物足りなさもありますが、
個人的には2列目に乗る家族が電動シートまで必要か?という疑問があるので、
無駄に高額になるぐらいなら手動でOKと思ってるんですが少数派なんですかねぇ。
(オプション設定ぐらいで良いと思ってます)
今はもうアルファードブランドが強すぎて、何をしても勝てなさそうですし、
それなら豪華方向はアルファードに任せて、
オデッセイは低床を活かしつつハイクラスとしてはまずまずの装備というあたりの路線で住み分けして、
月2000~3000台を目指すようなモデルチェンジ、、、だと採算取れないんですかねぇ。
オデッセイ、特にeHEVは良い車だと思うのですが。


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