Smart Style Roomieの新型を考察

前回はSmartStyle Roomieの新商品が登場したことをご紹介しましたが、
今回はその間取りについて分析してみました。


2階タイプ

これは従来からあるタイプなので過去記事参照で。

まあザックリと列挙すると
・リビング採光が少し暗そう、収納がやや少ない、外観はまとまってるけどフツー、ってところでした。

大屋根タイプ

南東玄関、北東玄関があり、とくに南東玄関は派生タイプが数種類あるようです。

まあ代表的な写真のタイプを見てみましょう。

出典:ミサワホーム

まず玄関ポーチ周りですが、色違いの壁で囲われており、
ちょっとしたプライベート空間のようになってます。

リビングからも窓からアクセスできますし、来客の気配を感じやすそう。
ただ、玄関前の屋根が小さいので囲われてるワリに雨にはさらされそうです(⑨)。
(2階の屋根はそこまで軒が長くなさそう)

囲ってる壁をバルコニーとかにすれば屋根代わりになりそうですが、
どうもそういう間取りでは無さそうなので、玄関前の屋根はちょっと心もとない気がします

玄関のシューズクロゼットがちょっと小さいようですが、これはカスタマイズでなんとかなる範囲かな?
でも玄関開けて見えるのが靴箱の扉ってのはちょっと寂しい玄関な気もします。

1階は比較的小さい収納が各所に配置されてそうなので、便利そうです。
回遊導線を優先しているためパントリー(⑦⑧)に1坪近く取ってるわりに、収納量は少な目。
パントリー北側の窓を壁にして収納にすると良いかもしれません。

リビング横から玄関にアクセスできつつ、南側にも大型の掃き出し窓がありますが、
こちらはまあ普通っちゃ普通のウッドデッキへのアクセスになるので、
2階タイプの半分外・半分室内みたいな面白空間ではないようです。
その面白空間は玄関側にしたって感じですかね。

2階は2階タイプに比べて部屋数が減ってるようです。このへんは大屋根をかけた弊害でしょうかね。

でも子供2人までなら個室を用意できそうですし、
収納もそれなりにあるので平均的なお家なら十分そうです。

総合的には、2階タイプより見た目は個性的だけど、
アウトリビングは普通のウッドデッキエリアな感じなので、
実用面では2階タイプの方が個性的で面白いかもしれません。

スキップ蔵タイプ

Roomieにミサワお得意の蔵を組み合わせたタイプ。

プランバリエーションは一番多く、それぞれが個性的なので迷いそうですね。

多くのプランの一階に大きめの蔵があるので、収納力はじゅうぶんです。
土間からも室内からもアクセスできるタイプもあって、使い勝手は良さそう。

ちなみに蔵の高さは土間基準で140㎝になるかと思いきや、
写真を見る限り、土間の天井だけ下げてるので床エリアの高さも140㎝なんですかね。

ちょっと天井のカドで頭をぶつけそうで怖いので、天井のカドはナナメにして欲しい気もしますが。

あと、パントリーの有無、回遊導線の有無、タイプによっては洗面は通路を使ってたり、
シューズクロゼットが小さいタイプだったり、本当に色々なタイプがあるようです。

多くの間取りで玄関から階段へのアクセスはリビングを一度通って出る必要があるので
この点は賛否両論ありそうです。

2階~2.5階は子供部屋2つと寝室に、タイプによっては書斎やスペースが確保されてます。
縦方向に変化のある間取りで面白みがありますし動線も悪くなさそうです。
部屋数が多くて豪華ですね。

リビング(④)は高天井になってるようなので、どのタイプよりも明るそうなリビングになりそうです。

ただやっぱりアウトリビングはただのウッドデッキスペースみたいなもんなので、
初代Roomie(2階タイプ)に比べるとその点の面白さには欠ける感じ
です。

てゆーか、これはもう多少流行りを取り入れたフツーのミサワの蔵の家では、
という気もします。いや、それが悪いわけではないですが。

平屋タイプ

最後に平屋タイプですが、こちらもバリエーション豊富。
特に坪数のバリエーションが豊富です。

北側・南側玄関も選べますが、平屋なので北側玄関だとしても
南に空きスペースがあるエリアに建てたいところです。

蔵の有無も選べて、蔵がある場合は1.5階に子供部屋や書斎を配置できるようです。

子供部屋2つ分の階下がすべて蔵ともなると9畳ぐらいはあるため(⑦)、広大な蔵スペースになりそうです。
これだけ大きな蔵になると奥の方にアクセスするのはかなりしんどい思いをすると思います。

それでも屋根裏収納よりは楽そうですが、
3mぐらいの奥行きにしゃがんで入ると結構しんどいんじゃないでしょうか。

あとアウトリビングに関しては2階タイプと以下同文て所です。

まとめ

という事で、Roomie新タイプについての解説でした。

蔵タイプ、平屋タイプは内と外を繋げるというコンセプトは薄く、
フツーのSmartStyleって感じで、大屋根タイプは個性的。

アウトリビングエリアに壁を追加することは可能な気もするので、検討してみても面白いかもしれません。

今回も規格住宅にしてはだいぶ攻めた内容の商品したねー。

まあ住宅価格がぐんぐん上がってるので、
建売やアパートと差別化するにはこれくらいの違いを出さないと選んでもらえない
難しさがあるのかと思います。

個人的には内と外をつなぐコンセプトは注文住宅として
かなり魅力的だと思うのでそのあたりを強調した商品がもっと出てくると面白そうだなと感じました。