二階リビングで気をつけたい事
前回は2階リビングについてメリットを紹介しましたが、今回は注意点をご紹介してみようと思います。
快適なリビングの代償として、結構デメリットも大きいので
よくよく考えて採用してみてください。
×荷物を持って上がるのが苦痛
2階リビングとなると、生活の中心は2階になります。
今どきリビングとキッチンは大抵一緒の間取りなので、冷蔵庫やパントリーは2階に配置される事になると思います。
となれば、買ってきた食料品、米、飲料は全て2階に持って上がる必要があります。
日々の買い出し品をすべて持って上がる必要があり、
当然ゴミも1階に持って降りる必要があります。
毎日の事なので、これはかなりの労力になるのでは、と思います。
×デカい家電を買うと超大変
日々の買い出し・ゴミ出しも大変ですが、
もっと大変かもしれないのが家電の搬入です。
大型の冷蔵庫やドラム式洗濯機など、最近の家電は大きく重いものが増えてきています。
玄関と階段や廊下のスペース次第では選べる家電に制限が出ることもありえます。
クレーンで窓から搬入なんていう方法もありますが、費用も増えてしまいます。
×庭との動線が離れる
庭があるお家で2階リビングを採用した場合、普段生活するリビングと庭は切り離されてしまいます。
庭次第ではありますが、ウッドデッキや芝生を楽しみながら昼飯をする場合、
二階から食材や料理を運ぶ必要があるため、手軽ではない間取りになってきます。
庭木も休日家で過ごしててもほとんど見ることがなくなり、
寝室から朝見るか、家の出入り時に見ることになるので、
ガーデニングを楽しむモチべーションは下がってしまいそうですね。
これは2階リビングを採用したお隣さんもややその傾向があるようで、
お庭で遊んでいるのは子供のボール遊びのときぐらいで、月イチぐらいでしか見かけません。
×近所からすると人がいないように感じる
庭や玄関との動線が離れているためリビングで過ごしているとき、
「ちょっと外に出ようかな」となりにくいのが2階リビングです。
そのため隣の家の私からすると、休日も全然人が住んでいるように感じられません。
会うこともほとんど無いため、イマイチどんな人かもわかってないんですよね。
（初回の引っ越し挨拶ぐらいしか話をしてないかも、、、）
むしろ後から引っ越してきたご近所さんのほうが、よく会って話をしてますしねー。
まあ今どきのご近所付きあいはそんなもんと言えばそんなもんかもしれませんので、
近所付き合いが苦手な方には良い間取りとも言えます。
近所にはわりと年の近い子供がいる家庭が多く、よく子供同士で遊んだりするのですが、
その家のお子さんは子供同士のつながりもちょっと疎遠です。
お子さんの性格次第ですけど、寂しい思いをされてなければ良いのですが。
×水回り工事が高くなりやすい
2階にキッチンやお風呂を持ってくると、1階に給排水の配管を通す必要があります。
2階までの長い距離の配管を繋げる必要があり、
パイプスペースを1階に配置するので工事費が高くなりがちです。
またお風呂が2階にあるとエコキュートの水圧が足りない場合、
高圧タイプが必要だったりするようです。
×夏はリビングが熱くなりやすい
夏は暖かい空気が上に行きやすいため、
メイン居住区である2階が暑くなりがちです。
まあこの点は最近の高断熱住宅であれば、それほど問題になりにくい部分とは思うのですが。
×個室が1階になるので家族が顔を合わせにくい
子供が大きくなってきたとき、個室が1階にあると
学校から帰ってきた子供はリビングに上がることなく個室で夕食の時間まで過ごしがち。
帰ってわざわざ2階に上がる子供もいるにはいるでしょうが、
自室にこもりやすくなるので注意が必要です。
また、寝室が1階なので覗かれたり道路の声や音で目が覚めやすいという部分もあるかと思います。
×なんだかんだで少数派なので、中古価値が下がる
まあなんだかんだ言って住宅密集地の都会でもなければ、一般的に2階リビングを求める家庭は少数派と思われます。
これって中古として家を売却する可能性があると、
売りにくい物件になる事を覚悟しておいた方が良いと思います。
中古車で言えば、白や黒は高値だけど赤や黄色は価格が下がりがち、
みたいな感じでしょうか。
もちろん密集地だとむしろ二階リビングの方が有用だったりもするので、
土地環境次第なんですけど、郊外だとかなり不人気物件になってしまいそうです。
まとめ
以上、2階リビングについてお送りしました。
視界の良さやベランダの快適性は大きなメリットなのですが、
採光に関しては吹き抜けと高窓でカバーできる場合もあります。
もちろん都会なんかは3階建てにして、2階リビングにする以外選択肢がない場合もあるかと思いますし、その場合は迷うこと無く2階リビング採用でいいと思います。
ただ、周囲に遮蔽物無いようなゆったりした土地環境で2階リビングにする場合は
結構デメリットも大きな間取りなので、土地や環境、ライフスタイルに本当に合うのか
よくよく考えて採用を検討してみてください。
