どっちの洗濯機【ドラム式編】
前回はさんざん縦型洗濯機の弱点を紹介してドラム式サイコーみたいなことを言っておいて、
結局買ったのは縦型です、というどんでん返しな内容でした。
という事で今回はドラム式の特徴とデメリットについてご紹介。
私の個人的な視点ではありますが、
ドラム式にしなかった理由は結構色々ありました。
というわけでドラム式洗濯機の特徴から。
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ドラム式洗濯機は横型の筒に洗濯物を入れて、それを持ち上げて落とす「たたき洗い」という方式で洗います。
発祥は欧州らしく、日本で流行りだしたのはわりと最近ですね。
また、本格的な乾燥機能が付いているのも特徴です。
ドラム式の乾燥機能は「ヒートポンプ」「ヒートリサイクル」という熱交換式でして、
エアコンと似たような方式になります。
これは従来の電熱式(トースターやドライヤーと同じ)に比べてかなり省エネでして、
電気式乾燥機が1回80円ぐらい電気代がかかるところが、ドラム式なら40円ぐらいになります。
また、たたき洗いなので水や洗剤の量が少なくて済みますし、全体的にエコですね。
そんなドラム式ですが、縦型に比べるとこんなデメリットがあります。
故障しやすい&修理代が高い
これは10人近くの知人に聞いた中で、購入10年以内に壊れた人数が5人もいました。
また私の母は大手家電量販店の修理サービス窓口で働いており、
そこでは毎日のように修理の問い合わせが来るのですが、
ドラム式の修理代は5~10万が当たり前とのことでした。
しかも洗濯機の故障といえばドラム式ばかりだったそうです。
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ネックなのはヒートポンプ(熱交換ユニット)のようでして、
故障しやすい上に高額になりやすいそうです。
縦型+電気乾燥なら、ACモータとインバータ、電熱線ぐらいで、
せいぜいインバータ故障が心配なくらいでしょうか。
統計データがあるわけではないので壊れるまでの平均期間はくらべられませんが、
故障率、平均寿命、修理費用の点では縦型のほうが良さそうに思えます。
あと気になるのは、洗濯と乾燥が一体ものという点。
テレビデオ(懐かしい)のビデオが壊れて修理に出すとテレビも見れない、
というように、セットもんの修理時は必ずもう片方も使えないという事態になります。
ドラム式の場合は乾燥機能が壊れやすいのに、修理中は洗濯という必須機能が使えないというのも問題となります。
(この点はコインランドリーで回避できますけどね)
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価格が高い
そして、のしかかるのが本体価格です。
私の購入した縦型の洗濯機+乾燥機+設置台で約10万ぐらいでした。
ドラム式だとこれが20万ぐらいになってきます。
電気代や水道代でエコとはいえ、
故障しないまま価格差10万円を埋めるには時間がかかるし、
壊れるとさらに出費がかさみます。
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たたき洗いは洗浄力で劣る
欧州生まれのドラム式ですが、それは汚れ落ちの悪い硬水で
水資源も乏しい欧州だからこその方式です。
(ドラム式って欧州ではかなり古くから使われているようです)
日本は汚れ落ちの良い軟水ですし、水資源も豊富なのでずっと縦型が主流でした。
特に泥汚れなんかはたっぷり水を使う縦型洗濯機の方が良くて、
ドラム式の場合は事前に予洗いが必要なことも。
また、スポーツウェアの汗汚れなんかもドラム式は水の量が少ないためか、
匂いが残りやすいと聞きます。
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とにかく洗濯の質で重要なのは水質と水量で、
軟水の良さを活かすなら縦型のほうが活きてくるようです。
仕上がりが選びにくく、乾燥までやらないとゴワゴワになる(らしい
これが結構大きな問題で、たたき洗いで完了してしまうと仕上がりが良くないようです。
しかも、乾燥まで一気にやってしまうということは、
お気に入りのシャツや、ちょっとお安いスーツ、ニット系の物なんかも
すべて乾燥まで一気にやってしまうことになります。
物によっては傷んだり縮んだりしてしまいそうですよね。
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持っている服にもよりますが、省エネなドラム式でランニングコストが安くけど、
服をクリーニング屋さんに持っていく頻度が増えそうです。
その点、縦型は洗濯だけとか、脱水までとか、色々選択肢がありますので、
結果的には服を傷めずに長持ちさせる事もできそうです。
(ただし、乾燥までやるならドラム式のほうが服には優しいようです)
子供の事故に要注意
まあこれはなかなか無い事ですが、
実際に子供が隠れんぼして出られなくなり、窒息したという事故があったようです。
最近のドラム式はチャイルドロック機能があるようなので、
購入する際はチェックしてみて下さい。
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重くてデカイ
100kg超えするような機種もあり、
ちょっと場所をズラすだけでも、男性一人ではキツそうです。
なんだかんだでシェアは低い
ドラム式の販売シェアはまだ2割程度のようで、まだまだ売れ筋は縦型の洗濯機。
日本人は保守的だから~とかいう意見もありますが、
日本の水事情ならではの理由もあるかと思います。
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というわけでドラム式の特徴とデメリットでした。
たしかに一気に乾燥まで出来る点でドラム式は便利なのですが、
入れ替えの手間をかけられるなら
縦型+乾燥機(ガス、電気式、浴室乾燥機)でフォローできます。
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それよりドラム式はコストや寿命問題のほうが気になる部分です。
まあメーカーも日夜、研究開発をして改良しているでしょうから、
これらの問題が解決したドラム式も徐々に出てきてれるかもしれません。
しかし、買って試すにはちょっと高いし、
洗濯機ってカンタンに置き換えするには面倒な家電です。
衣類の傷みに関してはイーブンですかね。
ちなみに乾燥機だと、少々高額ですがガス式乾燥機の乾太くんという製品の評判がよく、
個人的には縦型洗濯機+乾太くんの組み合わせが最強と思うのですが、
都市ガスの無いエリアで乾太くんは導入しづらい所です。
(プロパンガス、地域によりますけど高いですからね-)
まあ「ヒートポンプ壊れやすいって言ってるけど、エコキュートはどないやねん」
といわれるかもしれません。
たしかにそうなのですが、都市ガスのないエリアとしてはオール電化の魅力には勝てず、
エコキュートは10~15年ぐらいで壊れると言われていますが、これは致し方なしと考えています。
そんなわけで我が家は縦型洗濯機+電気乾燥機。
乾燥機には普段着や仕事着などの、傷んでも良いような服を放り込んで、
ちょっといい服とかは洗濯ネットで脱水無しで洗濯してます。
個人的にはまだドラム式の耐久性や洗浄力は、ちょっと信用できない所もありまして、
現状はこのセットで良いかな~という感じですが、
将来的にはドラム式サイコー!って言ってるかもしれません。
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